「トップをねらえ!(OVA)」

総合得点
82.6
感想・評価
782
棚に入れた
3420
ランキング
359
★★★★☆ 4.0 (782)
物語
4.2
作画
4.0
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.0

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クロシバ710 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

製作者達だけで楽しんだ恥ずかしい作品

この作品の2年前に製作した「オネアミスの翼」の興行収入が
3.5億円だった時、
その年、映画の興行収入1位はトム・クルーズ主演の「トップ・ガン」
で39.5億円であった。

この作品は、
前作の負債を、返済するために作った作品と言われている。
確かに、この作品には前作になかった、
ストーリーやエンターテイメントが盛り込まれている。

しかし、
タイトル「トップをねらえ」と英語のタイトル「GUNBUSTER」を
組み合わせると、「トップ・ガン」になるというのは、
僕には、ふざけているようにしか見えない。

物語は、始めから終わりまで、
パロディと、お色気と、おふざけの連続である。

ロボットに、腕立て伏せや、腹筋をさせる。
ロボットに、ライダー・キックをさせる。
ヒロインのあこがれの女性に、鉄下駄を履かせ、
トレーニングをさせる。
ヒロイン達に、ハイレグのボディコン戦闘服を着させる。
ヒロインの裸を、意味もなく不必要に露出させる。

製作者たちが、子供の頃見た、アニメや特撮ヒーローのパロディを、
これでもかと言うくらい詰め込み、そしてヒロイン達を好き勝手に、
乱用する。
僕の脳裏には、
彼らが製作室で、これらのシーンを見て、
お腹をかかえて笑っている姿や、よだれをたらしている姿が、
鮮明に浮かんできた。

彼らには、前作の反省など全くないのだ。

宇宙で対戦する敵の数が、
25億、80億、120億と、地球の人口を超えて増えていくのは、
あの頃の、バブルな世の中を象徴しているように感じた。

まだ20代後半の若者達(製作者)に、おじさん達(スポンサー)が、
何億というお金を、何の迷いもなくつぎ込んだ、あのバブル期。

あの頃の若者達の脳が、いかにぶっとび、狂い、理性を失っていたのか、
それを証明する、貴重な資料的アニメだと思った。

投稿 : 2017/11/19
閲覧 : 308
サンキュー:

5

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