りおんたかし さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
なんだかんだ3回以上見ても飽きない考えさせられる作品
###概略
人間の感情(エゴ)をコントロールすることができれば、幸せな社会が出来るのでは?という主題(テーゼ)を、二項対立(ex:警察vs犯罪者)というフォーマットをベースに展開していくストーリー。
映像や音響も”それなり”の表現をするし、作品のタイトルが”サイコパス”なので、飲み席で「僕は、PSYCHO-PASS 好きなんだ」と言うと、一瞬「え?」とリアクションされますが、ある意味大人ウケはしている作品のようです。
###感想
1期/2期とあり両方の作品とも好きですが、やはり1期のダークヒーロー「槙島聖護」の存在があったからだと思います。
昔、1984年やブレードランナー(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)などのサイバーパンクが好きだったので、懐かしい〜と思いながらセリフを楽しませてもらいました。CVの櫻井孝宏さん、とても雰囲気出していて好きです。あと、このアニメを見て花澤香菜が好きになりました。
###心に残ったシーン
善悪ではなく、心に残ったシーンを2つ。
[netabare]
「退屈の反対は快楽ではない、興奮だ。興奮するのなら、人間はそれが苦痛でも喜ぶ」
(ラッセルの幸福論)
『本はね、ただ文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある』
[/netabare]
共感できるフレーズで好きです。
###補足
1期に出てくる「パノプティコン」というシステム。学生時代に読んだ「構造と力/浅田彰」を思い出しました。
この作品を見て、20年ぶりに哲学的な本を読みたくなりました。
あと、凛として時雨のTKが弾くテレキャスター音、ryoの作曲、個人的に大好きです。