ソラージュ さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
親が大嫌いな5人の姉妹
この作品は面白く考えさせられた
それは主役5人が似た者同士だから。
5人とも程度は違うもののそれぞれ親に愛情を与えられず道具のように扱われており、奴隷のような立場だった。
なので歪んだ性格になってしまい危険で野蛮な捨て駒職業のスパイの仕事を
してしまうという話は面白い。
1話で子持ちの裏切り者スパイに保険をかけ、その後銃でメッタ撃ちにして殺害。病弱の子が保険金を受け取るようにする展開がまさにそれ。
もっと面白いのは自分の野望と組織の利益のためにお互いを出し抜くはずだったのに、似た者同士であるがゆえに仲良くなってしまい、本当の友達になるとこ。(友達は自分の鏡というのが今作のテーマかもしれない。)
なので建前の友達関係が、お互いチーム名を考えるまでになってしまう。なので、5人が所属する組織それぞれがメンバーの暴走の危険を感じ、
「プリンセスを監視しろ」や「我々の目的は王国か共和国、どちらの味方したら我々が得をするかが任務」と注意するところが面白い。(第4話)
けど11話、12話で暴走しちゃうんだけどね。
だが、それすらも咎めないという組織の対応が良い。懐が深いというか。
「親」のいなかった5人の親は武装組織というオチか。
(プリンセスは別かも。彼女を大切にしていたのは女王陛下なので。)
ラストも面白い。
第三話で任務中、ベアトリスに「私とプリンセスは姉妹なの」といい、OPでプリンセスに「二人で暮らそう」というアンジェ。
そして、ラストはみんなでバカンスと任務を楽しんでいる姿は「二人で暮らそう」というアンジェの思いがある程度叶ったのかなととれるし、「5人全員が姉妹になった」ともとれ、考えさせられた。
人間心理中心のサスペンス作品で考えさせられた。
続編が出たら、ベアトの両親やアンジェの父親も登場させてほしい。
悪役でお願いします。