まりす さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
正しく実習用教材
文化庁が主導する若手アニメーター育成プロジェクト
「アニメミライ2014」の参加作品4つの内、STUDIO 4℃が制作を
担当した作品。
・・・うーん、短いのは仕方ないんだけど 話が印象に残らないというか。
色々伏線貼ってるのに全く回収していない。
行動の背景もイマイチ見えない。正に少年誌の読み切り漫画のような・・・
・・・・いえ、いいんです。アニメミライはアニメーター育成事業ですから。
売る目的で作ってないんです。作画に注目しましょう。
監督の恩田さんは本作が初監督作品。
完全に作画畑の方で(凄まじいキャリア)、後輩アニメーターにも
「いろいろやらせてみた」感があります。
キャラは結構細かく動かしています。ちょっとした仕草とか。顎とか。
2、3シーン 口の動きに違和感を覚えた箇所も有りました。
よくよく見てみると、セリフの母音に合わせて口を細かく動かしすぎている。
かなり丁寧な作業ではあるけど、これじゃ声優が発声をフレーム単位で
合わせないといけなくなる。細かいのも良し悪しですねー。
この作品もそうですが、STUDIO4℃の作品って独特の空気感がある。
萌え萌えしてないし、押し付ける熱血も無い。
社長が女性ってのも理由なのかな。本作もやっぱりそんな感じでした。
※本作はスタッフへのインタビュー記事と合わせてご覧になると
より楽しめると思います。
http://animemirai.jp/2014anifav/production/studio4c/index.html
題名の話(蛇足){netabare}
黒の栖→クロノス から時間を司る神「クロノス」を思い浮かべてましたが
本編にそんな要素は全く無く。
他方、ゼウスの父で農耕の神「クロノス」はアダマスの鎌を武器として
います。
もしかして黒服達が鎌を使うって理由だけでこの作品名にしたんでしょう
か・・・
(栖=巣だから黒服達の棲み処という意味?もうわけがわからないよ){/netabare}