天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
シンSFスーパー英雄(?)列伝53
宇宙空間から現われる一隻の宇宙船、だが突然宇宙船は高熱に覆われ、中からSFの形をした構造物らしきものに姿を変え、地球と思われる惑星向かって消えていきます。
やがて惑星の影から回り込んでくるイトル、その名も
「天・地・人のS(すこし)F(ふさげた)感想シアター」
じゃなくて
「藤子・F・不二雄のS(すこし)F(ふしぎ)短編シアター」です(汗)
実は、本編よりこのオープニングが一番インパクトあったりして(おいっ)
原作は藤子・F・不二雄(藤子不二雄)の読切漫画作品で、サイレント版と跡で作られたセリフ入りのリメイク版があります。
これは、サイレント版を元に作られたもので、音声はナレーション(山口奈々)のみ、宇宙人は喋っているが解読不能なので字幕で表示されますが、人間は喋っている描写はあるものの、無声となっています。
ただ、セリフが無いだけで、その他の音は普通に聞こえますね。
海の孤島の海岸で坂を銛で採る青年と、それを砂浜で見守る女。
だが、突然現われた宇宙船に襲われ、島の集落は殺戮の場と変わります。
銃で攻撃するも宇宙人にはまったく効かず、無残に殺される人間達、ついに二人も捕らわれ殺されようとした瞬間、新たに現われた宇宙船から現われた保護局(?)の役人によって救われ、終り・・・ません(待て)
冒頭、宇宙人が撮影し作製したと思われる映像の描写部分から始まった物語はここで終るのですが、その後、廃墟が写り、その廃墟の中で映像がただ映されているだけというオチで終了します。
藤子作品の短編らしい、皮肉の効いた作品で、珍しく残酷な描写もあります。
ただ、原作では宇宙人のハゲの特効薬として人が殺されるのに対し、アニメでは人間のミイラが宇宙人の病気の特効薬となるため殺されると言う、設定に変わってますね。
ここは、原作の方がよりくだらない理由で殺されるという皮肉が効いていて、良かったと思うんですが、アニメ化に際して製作側が色々考えて変更したんでしょうか。
藤子・F・不二雄といえば、ドラえもんが有名ですけど、そんな作品だけでない事が良く分かるアニメです。