「School Days-スクールデイズ(TVアニメ動画)」

総合得点
80.9
感想・評価
3080
棚に入れた
14104
ランキング
428
★★★★☆ 3.4 (3080)
物語
3.5
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

登場人物に魅力が皆無。

アニメーション制作:ティー・エヌ・ケー
2007年7月 - 9月に放映された全12話のTVアニメ。
原作は、アダルトゲームブランドのオーバーフローによる18禁のゲームです。
監督は元永慶太郎。

【概要/あらすじ】

榊野学園に通う高校生の伊藤誠は、
通学電車でいつも同じ車両になる別のクラスの桂言葉という少女が密かに気になっていた。
彼女と恋人になるナイショのおまじないを掛けていたのだが、
それがクラスで隣の席の西園寺世界という少女にバレてしまう。

お詫びにと世界がキューピッド役を買って出て、誠と言葉は付き合うことになるが、
誠は恋人同士はエッチなことし放題で当然であると思ってるのに、
ピュアな恋愛をしたい言葉のカマトトぶった態度にいちいちイライラしてしまう誠。
エッチとは、誠→スタート地点、ガンガンえっちして恋人は仲良くなるんだろ?
言葉→恋人同志でいっぱい思い出を作ったあとでのロマンチックなゴール地点
全く噛み合わないふたり。

『女心が解ってないバカ誠!』とエロしか頭にない誠に対して、
女の子の扱い方を教えようと練習台を買って出る世界。
練習と言いつつ、言葉と違って手近に触らせてくれる世界にムラムラしてしまう誠。
実は世界は誠のことが好きなのを秘めて我慢するつもりだったのが練習のうちに段々と自分の気持ちが現れていく。

そして、誠・世界・言葉の三人を中心に、ただれた人間関係が只管捻じれていく。

【感想】

原作ゲームは未プレイ。
衝撃的な最終回が有名過ぎる作品。

一言で言えば、『これは酷い!』

『キスしたい』
『胸を触りたい』

自分の性欲に正直過ぎるがために他人への愛情や思いやりや感謝の気持ちが薄く、
エッチなことをしたいのに自分の思い通りにならないと、

『面倒くさい女はヤダ』
『やらせてくれる女が気楽』

と興ざめして直ぐにイライラする誠くん。

何故ヒロインたちは彼に執着するのか理解できないままに最終回まで観てしまった感。
見た目も性格も特に良いとはいえず説得力のないままに、
それでも誘蛾灯みたいに女性たちを吸い寄せてしまう彼の特性。

元々がエロゲなアニメですが、「overflow」「家系図」でググれば解りますが、
そもそも作品設定が正気ではないですね。
アニメでは語られてないのですが、伊藤誠の父親の沢越止とかいうのがドン引きする人物で、
妾腹の息子である沢越止が本妻の娘である腹違いの実姉と子供を作り、
更にその娘との間に子供を作り、更に孫娘まで手にかけて曾孫を作るキ○ガイの家系。

沢越止は医者なのですが、看護師の伊藤萌子に産ませたのが、この作品の主人公の伊藤誠。

更にダブルヒロインの片割れである西園寺世界は沢越止の腹違いの息子と娘の間に生まれた孫娘。
世界の親友である清浦刹那は世界の腹違いの妹であり、世界と刹那の父親は沢越止の息子である間瞬。
そして世界と刹那のそれぞれの母親が沢越止の娘、つまりは父親である間瞬の異母姉妹。
更には刹那の母親の舞は沢越止が自分の娘を妊娠させて産ませた子。
同級生の刹那は伊藤誠の父親の沢越止の孫でもあり曾孫でもある。

ついでにスケベでお調子者な友人A君こと、澤永泰介も沢越止の孫。
本人たちが知らないだけで、同学年でありながらも世界と刹那は誠の姪であり、澤永は甥っ子なのです。
書いてても読んでいてもわけがわかりませんね!血縁関係が恐ろしすぎます!

もうこれは、男女関係の機微・恋愛を真面目に考える類の作品ではありえなく、
キワモノとして扱われるために生まれてきたアニメなのでしょう。
作品性に期待せずにネタとして見るのが相応しいと思われます。

血は争えぬ!伊藤誠のクズっぷりと女を寄せ付ける体質は遺伝なのですよね。
誠は同ブランド作品で実の母親(マザコン)、女児(ロリコン)、女顔の美少年(ホモ)にまで毒牙にかけるというのですから、
彼本来の天性の気質がエロの蟻地獄の類であり、本人が自覚しようとも改善の余地なしですかも。

という下地があって誠くんは父親譲りで押しが強く手が早い。んでスケベなことが大変お上手。
メンタルな繋がりのないままに身体だけの関係。

『誠、氏ね!』と言われることだけはありますな。

かといって、伊藤誠だけが悪いんじゃなくて、このアニメ自体が狂ってるんだからしょうがない。
誠くんに限らずに周りにできた人間が一人も存在しない。

誠くんの友人の澤永泰介も、『可愛い彼女を作って、えっちがしたい!』
で、どうやったら女の子に認めてもらえるか?
男女で気持ちが通じ合えるか?が全く考えられない俺が俺がの大バカであるし、
女どもも大概が陰湿な性質が強めだったり、エゴを押し付ける偽善者だったり、
綺麗事を口にしてる割に流されやすかったり。

比較的に被害者である言葉だって全く誠と気持ちが通じ合えてないのに、
彼に執着するばかりに泥沼にハマっていく。さっさと見切りをつければ良いだけの話。

殆どがみんな、自分が納得出来る行動を相手に求めるだけで、
自分が人に何をしてあげられるか?という視点が無い加害者であり自己中だらけ。

結局のところが、モラルのない作品世界と碌でもない酷い登場人物ばっかりで、
可哀想とか頑張れとかの感情移入も共感も一切合切無いままに、ただ展開を眺めてるだけって感じですね。

・人の綺麗な部分を見出す。
・挫折を乗り越えて成長する。
・好きな男女同志でドキドキと初々しい恋愛をする。

と、他のアニメにある要素が一切無いですね。

人間にはいい部分も悪い部分もあるとは思うのですが、
悪い部分だけが目立って登場人物のいい部分が感じられなかったり、
人間の悲しい習性とかじゃなくて嫌な部分が只管目立つ。
クズとして扱わていない登場人物ですら、倫理的におかしいだろ?としか思えない行動。

世の中にはいろんなジャンルの映像作品が存在しますし、
ハッピーエンドや、正しい人間ばかりが創作世界は無いですし偶にはこんな変わり種も存在してもいいとは思いますが、
あまりにもおかしな行動が多すぎて地に足の付いた感じのしない薄っぺらい登場人物だらけ。
正気な部分があるからこそアブノーマルが際立つという類の話ではなくて、
元々が精神的におかしな連中が狂った行動をする異様な展開の羅列以外の何物でもなくて、
最終回も含めてネタアニメの領域から脱することのない作品でした。

ただ、『俺が聞きたい答えはそうじゃない!』で、自分の思考の外にある反応を全否定する輩って、
現実の世界でも結構いますので、そんな人間の負の側面ばかりをアニメでまで観たくなかったな?
というのが正直なところですね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいましてありがとうございました。

投稿 : 2017/12/05
閲覧 : 1494
サンキュー:

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