退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:----
絶対・運命・黙示録、絶対・運命・黙示録。 出生登録、洗礼名簿、死亡登録。(デンデデデデン!)
漫画家・山本夜羽音さん(別名義:山本夜羽・玄田生。エロ専ですが最近は画業されてないみたいです)も本放送当時はかなり傾倒(?)されてました。
「思考(思想)と感性」で観るような作品なので「何でアニメでイチイチ考えなアカンねん!」と思ってるような方には向いてないと思います。
頭の悪い私が言うのも何ですが。
・前知識(心構え)無しに見て、「少女学園ドラマ」と侮ってるとトンデモないことに!
・「美麗作画」に頻繁に出てくる「含みのある謎カット」。推理小説とはまた違う「謎」を必死に解釈しようと「知ったかオタク」の目を釘付け!
・現実的なドラマ展開に突如の不条理演出にビックリ。
・見慣れてくると、本作は「アニメ」だけれど「舞台演劇」の模倣をしてるのではないかと(やっと)気付いてくる。
・初見だと意味不明な「カッコイイセリフ」や演出に戸惑い、それを考える隙を与える間もなく流れるストーリー展開とキレキレのアクション&気分を高揚させるBGMや挿入歌の数々!
・一話見る度に必死に解釈しようと考えられずにはいられず、慣れない頭脳思考ををフル回転!
etc、etc・・・
逸話は数あれど、自分の中では《世間が卑下する「厨二病」を蔓延させる原因を作ったともいえる罪つくりな作品》でした。(悪く言ってるつもりではありませんよ。誤解の無いように(~_~;))
とにかく様々なクリエイター達(オタク・漫画家&作家志望者、等)に影響を及ぼしたと思われます。
作品の出すテーゼは人により多種多様な解釈と回答。論議を沸かして(実際、答なんて無かったのかもしれませんが)、創作意欲が出る人もいれば、思想哲学に傾倒したり、鬱になってしまう方もいたことでしょう。
文学的だったり、哲学的だったり、所々コミカル場面もありますが、キャラ設定・舞台設定・環境設定・セリフ・行動原理に暗喩と比喩が被って、全てに『意味』があるように勘ぐってしまい、考え出すと足りない頭はバーストしそうなので出来るだけ気軽に見るようにしてましたが、意味深な演出がそうさせてくれないので困ってました(笑)
真面目に論評するとキリがありませんし、乗っかって論じれる知識も語彙もないのでここらで締めさせていただきます。<(_ _)>
最後に、
本作を知らず見てみようと思う方・または人に勧めるならば、まず『寺山修司』の映画を2・3本見ておけば「或る種の耐性」が持てるのでお勧めです。
本作と同じJ・A・シーザー氏が音楽担当ですから。(但し『覚悟』はしておいて下さい・・・)
あと本作が気に入っなら同監督(幾原邦彦氏:見た目はどう見てもミュージシャン?)の、「輪るピングドラム」「ユリ熊嵐」も比較視聴してみてはいかが?
20周年記念イベント東武百貨店 池袋店で開催
2017年11月16日(木)~11月20日(月)
&
Complete Blu-ray BOX
2017年11月15日発売に添えて・・・