クロシバ710 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ただ畏怖する事しか出来ない
1981年に視聴率が悪すぎたため、残り4話を残して打ち切られた、
その4話のダイジェストがこの映画の後半に収められている。
今となっては、この作品以上に残酷な表現はあたり前になっているけど、
この時代、誰もがテレビを見ているゴールデン・タイムに、
(結局は放送されなかったけど)こんな残酷な表現のエンディングを
放送する計画があった事に驚いた。(そういえば、バブル期の
何でもありの時代だったかもしれない。)
結局、TV放送の1年半後、そのエンディング・シーンは映画に形を変えて、
上映されたけれど、興行的には不発だった。
この作品には、その当時、このアニメに関わった人達の執念が詰まっている。
ヒットしない事がわかっているのに、どうしても、このエンディングを
形として残したいという、現場の人達の熱意が込められている。
そんな事を考えながら、僕は、この作品に対して
ただ、ただ畏怖する事しか出来なかった。