missing31 さんの感想・評価
2.6
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
アニメ化は失敗
原作は漫画。二瓶作品やプラネテスの様に成功したアニメ化では無い。
どちらかと言うと「惡の華」や「寄生獣」の様にアニメ化失敗である。
今作の売りは何と言っても「ディストピアと少女」という組み合わせと、そこに日常的な”ゆるさ”を持たせた点である。のんのん日和やキノの旅、アリア等がアニメの似た方向性だとしたら、漫画では模造クリスタル(スペクトラル・ウィザード)や九井諒子(ひきだしにテラリウム)などの作品などがそれに近いかも知れない。
いわゆる会話やコマ割による「間」というヤツだ。
それがこの作品の最大の魅力である。
アニメで「間」を取る時はそのまま時間でとるが、漫画ではコマ割と台詞でとる。キャラの魅力も、世界観も、その「間」で表現するのだ。
漫画でうまく表現されていたコマ割と台詞の「間」がアニメでうまく表現出来ていないのがこのアニメ化の最大の失敗要素である。
加えて言うならこのディストピアな世界観を色付き、音付き、動きありで表現したのにも関わらず、漫画の方が世界観が良く表現出来ているのだ。この世界の景色から、建物の構造、キャラクタに至るまで、すべてにおいて「アニメだからこそ分かるよなぁ!ここ!」って部分が無い。
もちろん、原作は素晴らしい作品であるから詰まらない作品とまではいかないが、作品の魅力は漫画の方が数倍もあると感じた。