◇fumi◆ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
酷評注意 私の青春だったナウシカはどこへ?
2010年公開の劇場版アニメ 94分
原案? メアリーノートン 監督 米林宏昌 脚本 宮崎駿 丹羽圭子
制作 スタジオジブリ
2010年度興行収入邦画第一位だそうです。
北米では過去のジブリ作品では最高記録となったそうです。
つい最近も地上波放映されたのですが、今回はレンタルで初視聴しました。
原作未読なので関連性は分かりませんが、日本人が考えそうな物語ではないような気がします。
主要登場人物は15cmくらいの小人で人家に隠れ住んでいるようです。
ヤモリの擬人化かと思ったんですが、益虫的な部分は無く、
どちらかと言うと、ゴキブリの擬人化に見えますね。
さて、まったく面白くなかったのですが、DVDを割ることも無く無事観終わりました。
素晴らしい作画と繊細な人物像が見られましたが、物語にはなっていません。
まあ、一言で言うと「ゴミ」でした。
個人的に、ナウシカの続編を造ろうとしない「スタジオジブリ」には悪感情があるんですが、
この作品の後は、宮崎親子、高畑、米林、各一作ずつ監督して閉鎖となるようですが、
大量のアニメーターさんたちの生活が心配です。
ジブリは当時ワープアしか居なかったアニメーターを人並みの収入の正社員とするために、
大企業のスポンサーの言いなりになるという決断をしたと言われていますね。
公害、原発によって文明が崩壊した世界「風の谷のナウシカ」など作れるはずがありません。
当時と現代はアニメに対する世間の評価が全然違いますから、
駿さん達の決断を攻めるわけにはいきません。
でも、2010年の段階でこの作品は無いというのが個人的意見です。
ゴキブリを可愛い女の子にすれば人気が出ると思ってんのか?
と怒りがこみあげてしまいました。実際、年間一位ですが。
はっきり言ってジブリで好きな作品は「魔女の宅急便」ただ一作なんですが、
大企業ににらまれず、一般人(特に子供)が喜び、アニメファンもまあ楽しめた、
奇跡的な綱渡りの作品でした。
当時はともかく、2010年代になってもそうまでしなくては養っていけないのか?
余計なお世話だ、としか言われないでしょうが、素直にアニメを楽しめないのは私だけではないと思います。
この作品は物語と脚本に魂が感じられません。
マイナー作なら作画だけで絶賛しますが、大ヒット作では批判しかできませんでした。
ジブリファンの方には申し訳ありませんが言わせてもらいます。
魂を失った最高級作画は落書きより劣る。