◇fumi◆ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
上田10万石(笑)の夏 小松殿の花札勝負が世界を救うのか?
2009年公開の劇場版アニメ 115分
原作監督 細田守 脚本 奥寺佐渡子 制作 マッドハウス
今回初めて観ました。
インターネット上に現れた人類の敵と戦うストーリーと言うことで、
「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」と被ります。
そのワイド版と思って間違いないでしょう。
舞台は長野県上田市、戦国時代は武田家の家臣、江戸時代は10万石の大名であった、
真田氏がモデルと言うことです。
なんで上田市なのか?真田は松代藩でしょ、とずっと引っ掛かってました。
ただ単に「第一次上田合戦」と「第二次上田合戦」を引き合いに出すためだとすれば、フィクションにしてもつまらないです。
このように全体的に設定があいまいで練り込まれていないようですが、
陣内家というものもあまり存在感が感じられないところがマイナスでした。
日常から家族の軋轢、そしてネット内バトルへの流れも今一つ物語性が感じられなかったのですが、
ネット内の戦いは相当に盛り上がり、時間を忘れて一気に観れた快作と判断でき、
ほっとしたところであります。
高評価作品を楽しめない自分にはがっかりしてしまいますから。
ひねりはほとんど無いのに夢中になって見れたのは脚本の良さでしょうか。
なんだか妙な行動をとるキャラが多かったんですが、
ぼくらのウォーゲームを観た後ではハラハラ感は無く、予定調和でした。
夢中になって楽しめた割にはすぐに忘れてしまうタイプ、
いや。面白かったんだから良作でしょう。
面白くないよりは面白いほうがいいというなんだか微妙な感想です。
ヒロイン「篠原夏希」のモデルは小松殿(紺野美沙子)でしょうか。
分かる人には分る、「真田太平記」(NHK時代劇のほう)のネタが随所にあります。