イムラ さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
今この時代だからこそ
<2024/5/14 追記>
視聴完了、録画、Blu-rayにコピー済み
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(4.5→4.2)
まだAIが身近ではない2000年台の作品とは思えない。
この頃は人間のようなAIなんて夢の夢の夢物語でしたが
80点/100点満点
<2017/11/5初投稿>
自立型のアンドロイドがハウスキーパーを始め様々な職場で定着しつつある社会。
人はアンドロイドを便利な道具として使い、その一方、アンドロイドに対して人間と同じように接することを生理的に嫌がる。
そんな社会の片隅。
ひっそりと営業する喫茶店「イヴの時間」。
そこでは「人間もアンドロイドも区別しない」ことをルールとしていました。
テーマは
「自我を持つアンドロイド、つまりAIが目の前にいたら、人間はどう向き合うのか」
人の気持ち、アンドロイドの気持ちを丁寧に描いてます。
物語としても秀逸。
かなり好きなタイプの作品です。
ところで、「自我を持つAI」というお話。
こういうのはかなり昔からあります。
しかしです。
昨年1月にアルファ碁がいきなり囲碁の世界トップ棋士を圧倒したのは記憶に新しいところ。
他にもAIが自力で猫の画像を認識したり、レンブラントのそっくりの絵を描いたり、AIが書いた小説が賞に入選したりと、ここ数年大きな変化が訪れています。
なので今観ると「自我を持つAI」がよりリアリティを伴って感じられるのではないでしょうか。
この作品、製作開始は約10年前になるのですね。そうした意味で時代を少し先取りしていたような気もします。
今この時代だからこそ、尚のこと一度観ておく価値ある作品なのだと思います。。