まにわに さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アニメって大概コンセプチュアル
ナイアガラ・カレンダーが聴きたくなる
5話:
{netabare}人形を作り変えたら、製作者を蔑ろにしたことになる。よって話としては擬人化の思いを汲むことになり、これでいくと機織りの少女は虹の擬人化ということになる。
単調な雨音と、ただ繰り返す手の動きに意味を与えたことで、未完成を完成させる、疲れたら休む、雨が上がれば虹が出る、梅雨が終われば夏が来る、と意味がつながっていく。{/netabare}
6話と7話:重要そうな、そうでもないような。
6話: {netabare}柚の成長が4段階。尻尾で落ち葉を掃く。仏像を倒す。ここまでは悪霊と似たり寄ったり。此花亭に行くと決める。悪霊の手をとる。悪霊も自分のために笑顔になるだけでよかったという結末が、柚の成長の軌跡を示す。
花の喩えとか、お風呂に入れて柚とか、結構重要なことを言ってると思うのだが、オチが普通…{/netabare}
7話: {netabare}…だからというわけではないだろうが、少しだけ前の続き。
打ち上げ花火直後の地面に裸足で目線が上下したので、ちょっと考えてみると、
柚であの世とこの世。蓮の思い出で過去と現在。男のフリをする棗で性別。お菊で物と生き物。桐と櫻は親子?または大人と子供。作者のお面は虚構と現実か。
此花亭がこれらが行き交い結び付く場所とでも言いたげな事柄が並ぶ。{/netabare}
11話: {netabare}階段から見上げられている絵と、階段から見下ろしている絵がとくに目を引いた。これにより人形の目線になり、すんなり人形の話に入っていけた。
話のほうは、泣きが軽いと感じたのと、此花亭がおもてなしする場所なのからすると、リリィが捨てられて見つけられるまでの間にお菊に救われたのかなと思う。寿命というのも本心ではないと思うから。
あれがお菊の今できること。{/netabare}
12話: {netabare}まず、眷属が叶えるのは巻物に書き取られた願いだけだと考えられる。
だとすると、椿が書き込んだ願いは、此花亭の女将となって自分で叶えたことになる。
ならば、柚が書き込んだ願いは、柚自身が叶えたのではないか?
眷属見習いみたいなこともしたし、温泉宿のきっかけをつくったし、此花亭の一員でもあるし。ただの成り行きに過ぎないが、それが柚の力か、それとも奇跡か。
いずれの願いも取り方次第だが、最後に女将の「おかえり」で、2つの願いがきちんと叶ったことを示して締め括る。{/netabare}