ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
絵の表現力を用いて社会問題を描いたブラジルの良作アニメ
このアニメはブラジルで制作された
長編映画である。
この作品を見るきっかけになったのは、
私をキャッチしてくださった方からの推薦だ。
おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
少年は、両親と幸せに暮らしていたが
ある日を境に、父は出稼ぎで旅立ってしまう。
少年は、父を探すために旅に出るのだが…。
この作品の大きな特徴は、非常に芸術性の高い
作画である。鉛筆タッチで描かれているということも
あり、このアニメの魅力にも繋がっている。
後、鮮やかな色使いには目を見張るものがある。
美術の勉強がしたくなる程の素晴らしい出来だ。
冒頭と最後に、サイケデリックな描写があることを
除けば非常に目に優しい作品なのではないかと思う。
キャラクターデザインが、愛らしくデザイン
されていることもあり一種の萌えを感じることができる。
一部のシーンで、急に真っ白になるが
数秒間だけなので安心して欲しい。
実は、この作品は環境や経済等といった
社会問題をアニメでうまく表現している。
また、終盤でいきなり、実写の映像が挿入されるため
度肝を抜かれた。ただの冒険アニメではないと
考えを改めたのだ。
考えさせられることも多く、濃密な映画だった。
個人的には、名作と呼ばれても不思議ではないと
感じるほど、素晴らしい作品だった。良作だと思う。