DEIMOS さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
特徴が際立たない謎解き青春部活アニメ。
PAWorksの青春シリーズに位置付けられておらず、そういえば見ていないなと気づいて、視聴。
高校の吹奏楽部に入部するところからスタートするあたり、入り口は、「響けユーフォニアム」と同じ。その後の展開は、「部員集めと大会に向けての一致団結」と「その過程で巻き込まれる事件の謎解き」の2層構造。前者は、「響け」のオマージュだが、後者は、「氷菓」のデジャブ。二兎を追った結果、一兎も得ていないのが、この作品の悲しいところだ(経営学用語で言う所の、Straddling)。一応、大会まで描ききっているが、部活の練習過程を丁寧に描いていないため、空虚さが漂う。また、謎解きも「氷菓」よりは遥かに薄い内容で、やたら説明が冗長な「火曜サスペンス劇場」のよう。
PAworksの背景美術は、聖地巡礼欲を掻き立てるので良いが、キャラクターデザインの方は、「恋愛ゲームアニメ」を彷彿とさせ、ストーリーとマッチしていない。「シャーロット」がこの路線に行くのはまだ理解できるが、青春ものには合わないだろう。何より、主人公の女の子が魅了的でないのは致命的。髪の毛ボサボサで人前で鼻かみまくりって、どうなの。。
PAWorksの青春シリーズ(true tears, taritari, グラスリップ等)に位置付けるべきではない作品だと納得した。