KhPgx36962 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
萌え系アニメの傑作 だが…
去年、プライムビデオで視聴してみたらハマった者です。より多くの人にこの作品の魅力を知ってもらいたいと思い今更ながら初投稿。
【物語】
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、完成度の高い感動物語です。私が萌え系アニメで泣いたのは、この作品が初めてです。キャラクターの感情の流れが丁寧に描かれており、思わず感情移入してしまいます。ただし、テスタロッサ家関連の描写が足りていない気がしたので☆4.5。
【声優】
主人公・高町なのは役に田村ゆかり、もう一人の主人公フェイト・テスタロッサ役に水樹奈々など、かなり豪華です。特に、田村ゆかりさんは演技力が凄まじく、熱血主人公に相応しい実力派です。彼女がいなければきっとなのはは成り立っていなかったと思います。ただ、当時の水樹奈々さんの演技力がイマイチなので-☆0.5。
【キャラ】
とても魅力的なキャラクターが多いです。特に、本作での主人公のライバル、フェイト・テスタロッサの魅力は異常で、抱き枕と結婚する男性が現れたり、劇場版の特典フィルムがネットオークションで53万円で落札されたりするほど。かく言う私も、フェイトちゃんが大好きになってしまいました…(汗
【作画】
作画は良くありません。作画崩れが多いですし、あまり良く動きません。ただし、動き方は良いと思ったので+☆0.5です。これは本シリーズのほとんどに共通していることなのですが、少々オーバー気味の動きがキャラの可愛さやアクションの派手さを引き立てており、良く動かなくてもキャラの強い想いがひしひしと伝わってきます。
【音楽】
なのはシリーズは音楽に恵まれており、本作のBGMも心にグッとくる良曲が多いです。また主題歌、EDテーマも素晴らしく、毎回切ない余韻に浸ることができます。
【総合】
タイトルでも書きましたが、萌え系アニメの傑作で、後の萌え系アニメに大きな影響を与えた偉大な作品です。
しかし、「萌えアニメではない」「王道魔法少女」といった評価は流石に過大評価かと…
いくら萌え以外の成分が入っていようと、萌えキャラクターを売りにしている時点でそれは萌えアニメですし、
本作を「王道魔法少女」としている方は、本当に観たのか疑ってしまうくらいです。確かにストーリーは間違いなく王道ですが、従来の魔法少女作品と比べて異質だったことで話題になった作品ですから、「王道魔砲少女」が適正な評価だと思います。
最後に、この作品を見てなのはシリーズを気に入った方に劇場版も観ることをお勧めします。TVアニメ版の欠点をほとんど補っており、しかもただの総集編ではなく一つの映画としてとてもキレイに纏められています。そして映像のクオリティも素晴らしいので何度も見たくなりますよ。