「屍者の帝国(アニメ映画)」

総合得点
65.0
感想・評価
301
棚に入れた
1620
ランキング
3539
★★★★☆ 3.7 (301)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

屍者が日常において必要不可欠なものだという設定は好みだが…

このアニメは、伊藤計劃・円城塔の長編SF小説
を原作とした作品である。
視聴するきっかけとなったのは、私をキャッチしてくださった
方からの推薦である。

あらすじとしてはこんな感じ。
舞台は、19世紀末のロンドン。屍者が労働力、軍事力として
機能している時代。主人公ジョン・H・ワトソンは、
親友フライデーとの約束を果たすため、屍者化に手を染める。
その後、彼の技術力と野心に目を付けた政府の諜報組織
「ウォルシンガム機関」にスカウトされる。
そこで極秘任務を任されたワトソンは、バーナビーやフライデー
らと共に「ヴィクターの手記」を求めて旅に出る。

私の考えだが、作者がリスペクトしている
海外の架空の登場人物たちを交え、死者蘇生や
アドベンチャー要素を取り入れた作品なのだと感じた。

私は、ジョン・H・ワトソンが終盤まで
どうしても好きになれなかった。
いくらなんでも、親友フライデーに固執しすぎだ。
その結果、大惨事を巻き起こし実質のトラブルメイカーへと
なり果てている。
最後の最後で、やっと先人達の遺言通りに
行動してくれたためほっとしたが。

この作品の一番の疑問は、
ワトソンとフライデーが死者蘇生を研究してた理由だ。
明確に提示されていない印象を受けた。
ただ、21gというキーワードだけが飛び交うのだ。
数秘術で考えた方が楽な気がする。

ラストのシーンは、正直必要ないと感じた。
あれを入れてしまうと、シャーロック・ホームズの
小説を盛り上げるために仕組まれた囮のようにしか
思えないのだ。蛇足。コナン・ドイルを非常に
リスペクトしているなと分かるのだがやめて欲しかった。

説明不足な点が、思ったよりも多かったため
良作とは言い切れないと感じたのが私の感想だ。
勿体ない。

投稿 : 2017/11/01
閲覧 : 360
サンキュー:

10

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