抹茶 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
きらら原作の中で一番好きなアニメ
第1話を初めて見た時には千矢のお腹に関するやり取りや大島と塩沢のノリが寒く感じられ、正直つまらないと思っていましたが、毎週見ているうちに次第に作品の雰囲気やキャラクター同士のやり取りのちょうど良い温度に惹き込まれていきました。気付けば毎週の放送が楽しみになり、一人のファンになっていました。
キャラクターの魅力もきららアニメの中ではトップクラスに活かされていたと思います。主人公の千矢は山育ちで常識を殆ど知らないが元気一杯の明るい少女、紺は真面目で努力家だが時にはそれが空回りしてしまう仲間想いの少女、小梅はお調子者だが幼少期の経験が基で誰よりも強くうららに対する憧れを持っていて、ノノは人見知りで引っ込み思案だが、次第に自立しようという意志が芽生え、原作では…ネタバレになるので割愛させていただきます。1クールという制約がありながらもそれぞれのキャラクターの魅力が余すことなく伝わってきました。
作中の設定についても、占いについて初心者の千矢が紺達に知識を教わるという形式で視聴者に伝わり、自然と理解をすることができました。
ゆるい日常系がメインのきらら作品ですが、本作品ストーリーがある分シリアス要素が他のきらら作品よりも多目なので、そういった展開を好き好まない人には受け付けないと思います。私個人の感想としては着実にストーリーを進めつつ、きらら的な要素も干渉しない程度でいい感じの相互作用をしていたと思います。
作品そのものを楽しく見ていましたが、何よりも本作品の監督の鈴木洋平さんが本作品のことを非常に理解し、愛情を注いでくださっていることが視聴者としてとても嬉しく思います。
私自身はこの作品に出会えてとても良かったと思います。
余談とはなりますが、自分の好きな他作品を引き合いに出して本作品を蔑むような評価をしている人がいますが、良くない傾向だと思います。私もその作品のファンですが、作品を一種の攻撃手段として使われていて物凄く残念に思います。
長文失礼いたしました。