けみかけ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
怪作?迷作?実験作!? 【視覚的な痛みの追求】と【意味のある暴力の肯定】を続けた鬱屈とした作品 「誰かがいつも戦ってくれている」・・・だから!
まず抑えていただきたいのですが、OVAは本当に名作でした!
時系列が分かりづらいよ!ってご意見多数でしたが、そんなの知ったこっちゃねー!w
もう、それに比べたらこのテレビシリーズはダメダメのダーメ!w
「どうしてこうなった!?(´・ω・`;)」の一言がよく似合う
スタッフはOVA版の監督に加え、脚本はセリフが悪い意味で生々しいマリーに変更
キャラデザは明らかに動かしやすさ重視になっちゃってます
OVAも十分丁寧に動いていたので、この場合単純にクオリティダウン/(´_`)\
音楽は森英治さんになったことで逆にリッチになってしまいました;
あのスカスカ感の残る音響にryoPの大袈裟なBGMの飛込みが良かったのに!w
今石洋之とサンジゲンが手掛けるCGは正直スゴかったですね
劇場版作品にも通ずる大迫力のアクションシーンが展開されます
特にCGで描かれたB★RS達は基本的にセリフが無いため、口パクにあわせた芝居もする必要がなく、それが“CGキャラ特有の臭味”みたいなものをなくしていたんだと思います
(いやwてか見る人が見ればコレまんまダリアンのスタッフやんけw)
それにまさかの“金田フラッシュ”や“金田ジャンプ”をCGでやったアニメはこの作品がたぶん史上初(笑)
金田ジャンプは6話でインセイン化したB★RSさんがストレングスを追って下層階に落っこちるところでやってますw
要チェキですw
CGアニメもココまでキタかwww
声優のお話もちょろっとしとくと、花澤香菜さん流石や、ずば抜けて上手い
絶叫シーンや狂喜乱舞なシーンばっかやったから声優さん達いろんな意味で辛そう;
反面的にアスミンは絶叫がやっぱ弱々しい、ちょっと課題が残りましたのぉ;
劇中の現実世界では精神的な傷付け合いが連続します、鬱が苦手な方は見ないほうが吉
そしてB★RS世界ではこの精神的なやり取りがしつこ過ぎるぐらいバイオレンスな戦闘シーンに変換されてしまうのです
『精神的な痛み』から『視覚的な痛み』へ、もうこれは度が過ぎて悪趣味
さらに終盤では【傷付けること=救うこと】という図式が成立し、キャラクターの発言と実際の行動が見た目には反転したままお話が進行します
もうなにがなんやらw
全8話の変則構成にも関わらずなんでこんなに“変化球”な作品にしてしまったのか不思議でなりません
よくよく見ればイイお話には違いない
決して駄作ではないんですが、それでも手放しで評価することは出来ませぬ><
好みのレベルもあるんでしょうけど、絶対にOVAの方が良い作品でしたよ;