ワドルディ隊員 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

密室要素を取り入れたスプラッターホラー

このOVAは同名のホラーアドベンチャーゲーム
を原作としたアニメである。
ゲームはプレイしていないため、ゲームに
ついてのコメントはできない。

おおまかなあらすじとしては、こんな感じ。
舞台はとある学校。その日は学園祭が終わった後で、
翌日に9人の内1人が他校へ転校するという話をしていた。
みんながいつまでも一緒にいられるという願いを込めて
9人のメンバーは学校内で
「幸せのサチコさん」のおまじないを行った。
だが、おまじないを行った直後に9人は
呪われた廃校へ飛ばされてしまう。
元の世界に戻るため、9人はそれぞれ脱出を図ろうとするが…

実は、このアニメは謎解き要素が強めの
サスペンスホラーでもある。
事件の真相を探るために、9人がそれぞれの
考えの元行動するが、全員が同じ空間に
いてもお互いを認識することができない
という設定も面白い。
それにより、恐怖を際立たせることに成功している。

個人的に好きなキャラクターは
岸沼良樹、持田哲志、篠原世以子だ。
前2人は、男の中の男。世以子は、思いやりのある優しい女子。
由香も、中学生ながらも行動力があり
健気に頑張る姿を見て応援したくなった。
反対にメインヒロインである
中嶋直美、篠崎あゆみは好きではない。
篠崎に至っては、実質のトラブルメイカーだ。
本当に困ったものだ。

また、スプラッター描写も非常に多い。
死に方のバリエーションが豊富なこともあり
視聴者を飽きさせないような作りになっている。
キャラクターによっては、嫌いなのかといわんばかりに
無残な殺され方で終わってしまうため
あまり登場人物に愛着をわかないほうに
配慮したほうがいいのかもしれない。
2010年代のOVAにしては、予想以上に
気合が入っている。事前に耐性を付けないと
後悔すること間違いなし。

個人的には、名作に入っても不思議ではないと感じたほど
面白かった。良作の域に達する。
このレビューを、読んでいるあなたが
スプラッター描写に全く抵抗のない
ホラー好きならば一度見てほしい。
予想以上にバッドエンドなのでそこは踏まえたうえで。

{netabare}
実は、密室要素は映画にもよく用いられている。
知っている方はご存知の通りだが、有名な映画監督は
ジョン・カーペンター。
遊星からの物体Xやダーク・スター、ニューヨーク1997
あたりが有名だろうか。
SF物が好きな方は一度視聴して見てほしい。
{/netabare}