クロシバ710 さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
決壊?せんせん(しないしない)
血界戦線と言う大げさなタイトルと、OPの、まるでハリウッド映画みたいな、アクション・シーンが、僕をこのアニメの本質とは違う所へ導いてしまったようだ。
このタイトルだと大きな戦争が起きている感じだけど、実際、このアニメで戦争など起こってはいない。
異界が侵入して人間界を壊さないように、ダムのような結界があり、それを監視する秘密結社があるというストーリー。
日常的に、街では大きなビルが何件も破壊されるような事件が起こつている。
僕はそのあまりにもリアルな映像を見て想像してしまう。
きっと、そこでは、大勢の犠牲者が出て、怒りや悲しみが渦巻き、
人々は「権力者達に責任を取れ!」とシュプレヒコールを揚げる。
でも、なぜか?
街は、とても平和で
人々と怪物は共存して、至ってハッピーそう。
作画の評価を1にしたのは、街の情景、人物の描写、飲食店のハンバーガーなどの絵がリアルすぎて、
このアニメを深読みさせてしまうからだ。
少なくとも、このアニメに血が出る表現は不要。
特に、第6話で主人公が金属バットで殴り倒され、
多量に出血するシーンは、描写がリアルすぎて気分が悪くなった。
このアニメはまるで、B級グルメを、高級レストランで食するような感じだ。
意表を衝く事と、ミスマッチは似ているようで全く違う事だ。
作画のリアルさを落とせば、
もっとギャグが引き立って楽しめるアニメだったような気がする。
主人公が、いつも、芋虫のように縛られてわめくしかないシーンも、
本来はギャグで笑えるはずなのだ。
最後に、ソニック(アメディオの化身)に、もっと登場して活躍するシーンが見たかった。