えたんだーる さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「そういえばそんなこともしよったね…」と思ってみたり(笑)。
同タイトルのマンガが原作です。まだ続いていて、最新の単行本11巻は今年(2017年)の5月に出版されました。私が好きなマンガの1つです。
原作はいわゆる「サザエさん時空」で、何年も連載していますが旭丘(あさひがおか)分校に通う面々を始めとして登場人物は歳を取りません。
アニメではれんげの入学と同時期に分校に蛍が転入してきた4月からの1年間を、季節順のエピソードで描いています。ということで、放送エピソード順序は原作掲載順序ではありません。
基本的には「田舎の子供たちの日常」を描く作品で、「物凄い大事件」みたいなものは一切起こりません。
作中でみんながやっている遊びを「自分も子供の頃にやったよなあ」と懐かしく観るか、親世代視点で子供たちの行動を微笑ましく見守るか、都会で育った人が「こんな子供時代を送ってみたかった」と羨むか、あるいは作中の女の子たちがカワイイなあと思うか、そんないずれかの視点を持てれば楽しめる作品ではないかと思います。
セミや蛇の抜け殻を集めたり「秘密基地」を作って遊んだりしたこともある私は懐かしい派+見守る派、ときどきカワイイ派でしょうか(ただし、橋の上から川に飛び込んだことはない)。
メインキャラは下記の4人です。最年少のれんげか都会から田舎にきたほたるんがメインのエピソードが多いですが、4人のメインキャラはいずれも「その人が主人公」と呼べる回があります。
宮内れんげ(みやうち れんげ): 通称「れんちょん」
小学1年生。分校入学前からなっつん、こまちゃんとは遊び友達。発想が常人離れしているところがあり、ある種の天才の可能性も。年齢の割にはいろいろなことを知っていて頭の回転も速い方だが、案外普通なことを年相応に知らなかったりもする。
一条蛍(いちじょう ほたる): 通称「ほたるん」
小学5年生。親の都合で東京から引っ越ししてきて、4月から分校に転校してきた。身長が高く、言葉遣いも丁寧なため高校生などに間違われることも多い。こまちゃんを溺愛しているが、周囲には隠している。ほたるんと他の人との会話の中から「都会と田舎の違い」が発覚することも多く、その点でストーリーを動かすキーとなる人物。
越谷夏海(こしがや なつみ): 通称「なっつん」
中学1年生。越谷家の三人兄妹の末っ子。しかし1歳違いの姉の小鞠よりは身長が高く、年子特有の関係性で小鞠のことはけっこうナメている。勉強や料理は得意ではないがいろいろと器用にこなし、食べられる植物などにも詳しい。れんちょんの兄貴(?)分的存在だが、頭が切れるれんちょんにバカにされることも…。
越谷小鞠(こしがや こまり): 通称「こまちゃん」
中学2年生。越谷家の三人兄妹の真ん中。4人の中では最年長だが、れんげの次に背が低い。臆病で、ホラーや怪談などが苦手。そんなこんなでなっつんには舐められているが、一応「ねえちゃん」と呼んでもらえるしたまに頼られる。都会に憧れており、ほたるんからいろいろ聞きたそうにしているが勘違いで空回りすることも…。
その他サブキャラとしてはれんちょんの姉で分校の先生をしている一穂(かずねえ)、同じく姉で田舎を出て東京の高校に通うひかげ(ひかねえ)、他の子供たちをからかい、ほたるんとは「大人な会話」を交わす高校生のこのみちゃん、地元で儲からない駄菓子屋(兼レンタルショップ)を営む「駄菓子屋」、そして一言も発しないが勉強家事その他完璧超人な越谷三兄妹の長子である卓(すぐる)などが、にぎやかで楽しい田舎ライフへあなたをいざなってくれます。
個人的には大ヒット作品ですけど、刺激を求める向きには合わないと思います…。
なお、2期目:『のんのんびよりりぴーと』のレビューに書いたことも、ほとんどは本作にも当てはまりますのでよろしければそちらのレビューもご覧になって観てください。