Derp さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
消化不良
どうみても高校生じゃない奴がいたり、ぶっ飛んだ校則があったりする、クレイジー学園モノですね・・・
学校内における実力至上主義をコミカルに捉えたのが「バカとテストと召喚獣」だとすれば、シリアスに捉えたのがこの「ようこそ実力至上主義の教室へ」です。
映像は丁寧に作られていて好印象です。
一方で、最終話まで見ても結局この作品はどこを終着点としているのかが不明瞭です。ストーリーが途中で終わっているというのもあります。
学園と実力至上主義に対するこの作品の主義主張があまり感じられない、そこが一番失望する部分です。
主人公はかなり好みが分かれるタイプのキャラクターでしょう。過去に何かしらあったようですが、そこが詳しく描写されていないのがあまりにも勿体無い。主人公のバックグラウンドがはっきりしないとふわふわと地に足が着かないままで気持ちが悪いです。
また、主人公は典型的な「デウスエクスマキナ」です。
デウスエクスマキナというのは、フィクションにおいて万能な力によって強引に問題を解決してしまうキャラクターの事です。
見る人によってはこれは興が削がれるものです。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」のアニメは悪い作品ではないがお世辞にも良いとは言えないそんな評価です。
岸誠二さんが監督をやっているだけあって物語の緩急がしっかりしているため、登場人物がステレオタイプであるという欠点がそこまで気になりません。
声優という項目を低く評価したのですが、これはディレクションの問題ですね。
そして・・・個人的な裁量として、胸のデカいキャラは4人に1人にすべき!供給過多だ。