まりす さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
高校生の多くは付き合わない
この作品を観ているとカップル達の恋愛模様に 胸が暖かくなるような感覚を覚えますが、
ふと自分の過去を振り返ると本山君のように身体からドス紫色のオーラが立ち昇ってしまうであります。
村下孝蔵の「初恋」という歌にもありますが、
なかなか「好きだ」とは言い出せないもんです。
相手の気持ちを勝手に想像した結果、身動きが取れなくなる。
そこを踏み出した奴らが当時付き合ってたのかなと。
画面外のモブ男子生徒だった私は思います。
{netabare}
想っているだけでは伝わらないから言葉にする。(神田の告白)
しかし、言葉が気持ちをうまく表現できるとは限らない。(皆川の「好き」)
だから面と向かって態度で示すしかなくなる。(剛田さん)
でも態度で示そうとしても、我々の精神は肉体に隔てられているので
やっぱり誤解が生じる。(千秋)
その誤解を解くためにモヤモヤした頭を働かせて言葉で取り繕う
(ふりだしにもどる)
そんな面倒で高度な営みを人類が続けて来れたのは奇跡です。
{/netabare}
本作は好き合ってるペアの話がいくつも出てきますが、
高校では付き合ってる奴らのほうが少ないので、普遍的ではない。
正直、そんな青春私は知りません。
知らないものは存在しないので嘘になる。私は嘘を壊し続けたい。
でも最後まで見れたのは、
「人同士が誤解無く通じ合えたら良いのに」という願望と
「せめて触れ合ってみたい」という心
そこに普遍性を見出したからだと思います。
私が本山君みたいなイケメンだったらなあ…
2期も期待するでありますよ。