退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
面白いです
「殺人が禁止されていない国」という一話目を見て教育的内容だなあと思いました。
それと「週刊ストーリーランド」の「謎の老婆シリーズ」も思いだしました。
今後も期待できそうです。
一話は寓話的でアイロニーも効いていて面白かったです。
二話の「コロシアム」を見ました。尺の都合もあるでしょうが、前後編だった、旧作より面白さは落ちてましたね。
正直、 {netabare}王を殺したり、市民を殺し合いさせる{/netabare}あのような行動をキノが取る理由は原作や旧作を視ずにこの話しだけを視た人にはわからないと思います。
三話を見ての感想は釣りでいう「外道」にあたる感想かもしれませんがギャグだとしか思えませんでした。
大笑いさせてもらいました。「迷惑な国」ともう一つの国の文化レベルが違いすぎて常識が違いすぎるんでしょうね。
{netabare} 「迷惑な国」が理不尽の塊なのに対して、もう一つの国にも問題はあったようですが、言っている事は至って正論だったと思います。
それで、キノが「迷惑な国」に加担してるのは反正義というか、エゴイズムだと思います。
まあ、実際、キノも「見なかった事にするよ」と言ってるので、自分のしている事が「悪」に協力する行為だという自覚はあるようですが。
キノは明らかにエゴイストですし、少なくとも正義の味方ではないですね。
そもそも、三話は微笑ましい話しではないかもです。レーザーで壁を斬る時に壁の上に居た兵士が死んでたかもしれないし、
キノがジープのような車の席の前のミサイル誘導板、壊した時に兵士の顔や目が只で済まなかったかもしれないです。失明か視力低下って事もありえます。{/netabare}
作者の思想問題について
それで、あくまで、あにこれの他の人のレビュー読んでの又聞きで私が確認したわけではないですが、
原作者が右寄りの人だとか、安部政権の支持者だとかで「キノの旅」という作品自体にそういう思想が反映されているようですね。
確かにキノには「状況によっては力の行使をためらわない点」「正当防衛とはいえ、躊躇なく人を殺す点」「銃やナイフで重武装している点」や前作にはアンチ死刑廃止論な話しがあったりしますが、
私はそれはそれで結構だと思いますよ。
「娯楽作品(アニメ)に個人の主義思想政策を反映させてはならない」という法はないのですし、
「アニメは子供のものだ」なんて時代でもないですしね。
追加 パースエイダーの意味について
なぜ、この世界で銃をパースエイダーというのかというのが上記の文章を書いてるうちに気づきました。
{netabare}「パースエイダー」(persuader)とは、説得者、有無を言わさぬもので、脅しに用いる物という意味だそうで、いかにも右寄りの思想の原作者の主義思想を表していると思います。
原作者はきっと「日本も憲法改正してきっちりとした軍隊を所持し他国に脅威の感を与え他国になめられるな」と言いたいのかもしれませんね {/netabare}
解説 キノの所持しているパースエイダー(銃)について
カノン リボルバータイプの44口径のハンドパースエイダー(ピストル)
森の人 左利き用のオートマチックタイプ22口径ハンドパースエイダー
フルート ライフルタイプパースエイダー、正式名称は五二式国民ライフル分解型(9連発セミオートライフル)
ナイフ型パースエイダー 名前はなし、ナイフ型パースエイダー、弾倉は四つで、その一つにレーザーサイトを組み込んでいる。
キノはその他、大量のナイフをあちこちに隠し持ち、格闘術も大の大人を倒すほど優れてます。
面白かったけど、旧作キノほどには面白くは感じなかったです。
ただ、「やさしい国」に関してはより原作に近い感じになってたのと、
「大人の国」のキノは可愛かったです。
また、シズ、ティー、フォトなどのサブ主人公たちの活躍も良かったです。
残念な点はキノがほとんど、人を殺さないキャラになってた点で、
原作ほどの悲壮感や虚しさや殺伐さを感じなかった点です。