でこぽん さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
可愛い少女たちの可哀想な物語
こんなに裏切られたアニメは初めてです。(良い意味で)
まずは、主人公たちのかわいいキャラクターに騙されました。
キャラクター原案は過去に『ひだまりスケッチ』を書いた蒼樹うめさんです。
でも、スタッフの方は、「これは『日だまりスケッチ』ではなく『血だまりスケッチ』だ」と言われたそうです。
それを聞いて私も納得しました。
物語は、魔法少女の一人一人が、だんだんと絶望に追い込まれていきます。
彼女たちに対するひどい仕打ちに、毎回驚かされてしまいます。
ここまで魔法少女たちを絶望に追いやったアニメを、私は今まで見たことがありません。
彼女らが可哀想で可哀想で切なくなります。
{netabare}
マミは不幸な環境に育ち、ようやく明るい希望を見出したと思ったら、
そのわずか5分後に……
さやかは見返りなど期待せず大好きな人のために一生懸命尽くしたのに、……
さやかは本当に優しいおバカさんです。
杏子は、父親のために一生懸命頑張ったのに…、そして、さやかのために……
ほむらは、まどかのために何度も何度も…何度も何度も努力したのに……
私には、ほむらの悔しさが痛いほど心に伝わってきました。
まどかは、みんなのために……
{/netabare}
最後の最後で、ようやく希望がみえますが、あれは本当に希望だったのだろうか? と、見終わった後で深く考えさせられます。
でも、まどかが自分の意志で決断したことだから、あれでよかったのでしょう……
話は変わりますが、
Kalafinaの『未来』という歌があります。
これは、明るく優しい未来を信じる歌なのですが、
これをカラオケで歌うと、どうしてもマミさんを思い出します。
途中で涙ぐみ、うまく歌えません。