でこぽん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心が癒されます
妖怪の話なのに、なぜか心が癒されます。暖かい気持ちになれます。
不思議ですよね。(^_^)
主人公の夏目貴志は、人に見えない妖怪を見ることができる少年。
彼は祖母のレイコが持っていた友人帳を受け継ぎます。
友人帳は妖怪を縛るもの。そこに名前を書かれている妖怪は主人の命令には逆らえませんし、友人帳を破ると妖怪は死んでしまいます。
だから夏目貴志は、妖怪の命を守るために、友人帳に書かれている名前を次々と妖怪に返します。
夏目貴志は、人間も妖怪も大切にする心優しい少年です。
第二話の『露神の祠』では、おばあさんと露神様との心のふれあいを描いています。
第四話の『時雨と少女』では、心優しい妖怪時雨の恩に対して少女が感謝の言葉を伝えます。
第五話の『心色の切符』では、妖怪同士の友情を描いています。
第六話の『水底の燕』では、人間の恩を受けた妖怪が、人間に感謝の言葉を伝えます。
第七話の『子狐の帽子』では、子ぎつねと主人公との心のふれあいを描いています。
第十話『アサギの琴』では、病気で琴が弾けなくなった妖怪アサギのために、別の妖怪が何とかして琴を弾くことができるようにと頑張る姿が描かれています。
どの物語も、深い愛情や友情に包まれています。
そして、友人帳に書かれた名前を妖怪にを返す際、祖母のレイコと妖怪との楽しい思い出が伝わってきます。
それがいっそう心にしみわたります。
両親がいない夏目貴志をひきとってくれた藤原夫妻や、夏目の友達。登場人物は、皆、優しい人たちばかりです。
こんな人たちに囲まれて暮らせたら、それだけで幸せだと思います。