ワドルディ隊員 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
私には合わなかった
この作品は、「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」
の3部作で構成されている。
ちなみに、この作品も酷評気味に書いてあるため
新海作品が好きな方は見ないことを推奨する。
あらすじに関しては、他の方がレビューを書いているので
それを参照したほうがいいだろう。ここに書かなくても
知っている人は多いだろうし。
作画に関しては言わずもがな。もはや定型文と化している。
特に駅の構内に関しては、トップクラスの出来。
その部分だけは、実写作品を見ているかの様な錯覚に陥った。
光の演出も素晴らしい。背景のクオリティだけなら
彼の右に出る人物はごく僅かであろう。
ここからは個人的に気になった点を挙げる。(ネタバレ含む)
音楽に関しては、君の名はよりも高評価。
くどくない。終盤でエンディング曲が入る演出は
お見事。ただ、MVを見ているのではないかと一瞬疑った。
曲が悪いわけではない。私が、そういう風に感じたからなのだ。
カメラワークが良くない印象を受けた。
それ故に、新海作品の特徴の一つでもある自分語り
と上手くマッチしていない。
そのため、私は望遠鏡で赤の他人の恋愛事情を
念入りに覗き込んでいるような妄想にとらわれてしまった。
この演出が終盤まで続くため、眠気にも襲われる始末。
新海監督自身の恋愛に対する思いを
アニメという形で表現されているというのは理解できたが。
紙飛行機の下りはさすがに笑ってしまった。
いくらなんでも飛びすぎでないか。高等なギャグを
ねじ込まれるとは思わなかった。ファンの方には申し訳ないが
腹筋崩壊しそうになった。
後、この作品に関しては監督自身がロケットや鳥
を好きな傾向にある。
困ったら作画で回避する人なんだなという印象
を持たれても仕方なかろう。
私としては、鳥がとてもかわいかったなといった感想
しかわいてこない。
作画は非常に良いが、何を言いたいのかが
ストレートに伝わってこなかったのが私の感想だ。
実のところを言うと、君の名はよりも苦手だ。
私の心に響いてこないのだ。
そのため、大号泣することもできずただただもどかしい
気持ちばかりが募っていった印象。
新海ファンは見て損はしないと思う。