タック二階堂 さんの感想・評価

3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

定年間際の末期がん初老の男が魔改造され…

老人のような見た目の冴えない
サラリーマン・犬屋敷壱郎。
念願のマイホームを建てるも愛する家族に疎まれ、
やるせない日々を送っていた。

そんな犬屋敷を末期の胃がんという
更なる悲劇が襲う。
家族にもがんの事を言い出せず途方に暮れていた
犬屋敷はその夜、突如飛来したUFOの墜落に
巻き込まれ、兵器ユニットを搭載した
機械の体に生まれ変わる。

「私は、私ではない...私は機械...」
人間ではなくなってしまった犬屋敷。
自分の存在に悩む犬屋敷は偶然、男性が少年たちに
襲われそうな場面に遭遇する。
勇気を振り絞り助けに入った犬屋敷を
少年たちはバットで殴りつける。
犬屋敷が意識を失ったその時、彼の体に眠る
人智を超えた力が目覚めて...。
（公式より）

というお話。

要は、おっちょこちょいな宇宙人が墜落の
巻き添えで死なせちゃった2人の男に、
復元のために魔改造を施すという感じです。

で、まあ今後はおっさんの犬屋敷が正義のヒーロー
となり、同じく魔改造された獅子神皓の悪事と
退治していく話みたいです。

なんていうか、方向性は異なるけど亜人とか、
寄生獣といったジャンルの話なのかなと。
制作はMAPPA。作画はさすがですね。
犬屋敷の声は俳優の小日向文世さん。
演技は過不足ない感じでしたが、いかんせん
ボリュームが小さい。これは音響の問題では？
改善を望みたいですね。

初回は非常に面白く観れました。
このところ酷い有様だったノイタミナ復活の
狼煙を上げられるでしょうか。
これは継続視聴決定です。

======第2話視聴後、追記です。

やめてくんねえかな、俳優に声当てさせるの…
前期の「ナナマル サンバツ」でもそうですが、
作品ぶち壊しになるんですよね。
適材適所ってあると思うのですが…

======第4話視聴後、追記です。

犬屋敷がヤクザの一味を全滅させるお話。

なんというか、この回だけポカッと違う
エピソードを挿し入れてきたような印象。
公式サイトで次回予告を見ると、3話の続きが
ここに来る感じです。犬屋敷が難病を治すとか、
獅子神がやった一家惨殺がニュースになるとか。

構成の問題なのかなぁ…
こういう組み立てだと、どうにも分かりにくいです。
いろいろ胸糞な部分も含め、少し評価落としました。

======第6話視聴後、追記です。

う～ん、なんていうのかなぁ…
アニメ化で原作のエピソードをすっ飛ばしている
のか、そもそもこういう作品なのか。
やってることに深みがない。
初回の奥行き感が、回を重ねるごとに薄れている。
今の時点では、とても面白いとは言えません。
主役のCVがどうのとか、そういうことが気に
ならないくらい話がつまらなくなったのが、
前期の「ナナマル サンバツ」との違いかな。

======第9話視聴後、追記です。

何がイマイチなのか考えていたのですが、
結局、ここまで来ても犬屋敷と獅子神の
直接対決がないというのが致命的かなと。
引っ張るのも程があるというか…

ここまでは、単に獅子神が無差別大量殺人を
繰り返すだけの胸糞アニメです。

======第10話視聴後、追記です。

展開がとても雑というか、力技でまとめにかかって
きています。

竜頭蛇尾というほど最初も期待感がそこまで
大きかったわけでもないですが、尻すぼみも
いいところ…

作画やアクションが頑張っているだけに、
もう少し上手に展開できなかったものかと
残念でなりません。

======最終話視聴後、感想です。

隕石が地球に衝突して、人類滅亡だということを
急に知らされます。
地球を救うために犬屋敷が隕石に向かいます。
そこに獅子神も訪れて…

という最終回です。

あっさり獅子神が自爆。それでも軌道が変わらず、
犬屋敷も自爆して地球を守りました。
そして麻里はジャンプ新人賞になりました。
ちゃんちゃん。

話のたたみ方が雑。
家族と別れ、自分を犠牲にして地球を守るという
「アルマゲドン」のような感動ストーリーに
できたはずなのに、これではまったく泣けも
しないですし、余韻もない。
「お、おう…」って感じでした。

初回は期待感が大きかったのですが、何が
こうなったのか…
とても残念で惜しい作品でした。