蒼い✨️ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
仄暗い海の底から。
アニメーション制作:ディオメディア
2016年11月26日に公開されたアニメ映画。
原作は、角川ゲームスが開発しDMM.comが配信しているブラウザゲーム。
監督は、草川啓造。
【概要/あらすじ】
艦娘(かんむす)とは第二次世界大戦で戦いの果てに海に沈んでいった軍艦の魂をその身に宿す少女たちであり、
深海棲艦との戦いを宿命付けられています。
MI作戦(ミッドウェー海戦)で勝利を治めた(TV版の展開)後も、艦娘(かんむす)と深海棲艦の戦いは続いていました。
深夜の南方海域にて鳥海(改二)率いる「三川艦隊」と深海棲艦の艦隊との戦い。
鳥海たちは勝利を収めましたが、赤く染まる海。
昏き海の底から繰り返し聞こえる声。
『カエリタイ…カエシテ……』
艦娘(かんむす)たちの艤装が錆びて破損していきます。
そして物悲しい雰囲気の中で敵巡洋艦隊の遺骸から、
もう還ってこないと思われていた見覚えのある少女の姿が海面に浮かび上がります。
謎の声は、ショートランド泊地に向かう別の艦隊にも聞こえてきます。
戸惑いを見せる艦娘(かんむす)たちの中、一人・吹雪だけは優しい笑みを浮かべて、
『ううん、大丈夫。』
吹雪には特別な何かが存在すると匂わせつつ、次の戦いの幕が上がっていきます。
【感想】
TV版の続編にあたりますが、全般的にどこか寂寥感の漂う作りになっています。
艦娘(かんむす)たちは、どこから来てどこへ行くのか?
それは無限の煉獄のようであり、艦娘(かんむす)たちの痛みと苦しみがピックアップされていまして、
コメディ要素は、かなり薄いです。
シナリオ自体は普通なのですが、
作画と演出のクオリティがパワーアップしていて戦う艦娘たちの格好良さが際立っています。
また、ややダーク寄りのシリアス展開で緊張感のある映像となっています。(一部、エヴァにも似ていますが)
戦闘で傷ついた艦娘(かんむす)たちの姿は、その手の好事家には素晴らしいものになっていますね。
理屈で考えると、なんでこうなったのか?不思議なことだらけで精神論みたいなものが目立ちますが、
そこのあたりは、この劇場版の作画と声優の演技が素晴らしいですので気になりませんでした。
TV版で存在していたチグハグ感が無くなっていて映像作品として美しいものとなっている。
というのが観て感じた印象でした。
短いですがこれにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。