ゲリオ さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
設定とシナリオに問題有りの迷作
単刀直入に残念なアニメだった。好評価してる人が結構いるのが信じられない。
というのも、「空想上のキャラクターが現実世界に現れる」という本作の大前提に色々無茶がある。
そもそもアニメ作品の中で空想のアニメキャラが出るって・・・・それがもうシラケるというかなんというか、本作が3次元のドラマとかだったらこの設定活かせると思うんだけど。(とはいえ日本のドラマだと酷いコスプレドラマになるのは目に見えるので洋ドラね。)
現実世界に現れた空想キャラ、「被造物」の面々があくまでこのアニメ世界における空想キャラなので我々視聴者にとっては愛着もなにもない。これが実際に他アニメのキャラだったりするスパロボ的なクロスオーバーアニメだったら大いに盛り上がるだろうが、そんなのできるわけがない。
当初は被造物同士が一対一でドンパチ戦う異種格闘技戦みたいな展開を期待していたがそういう話ではなかったのも拍子抜け。クリエイターと被造物を主従関係にして各作品で戦わせるとかさ、それだとまんまFateのパクリになってしまうけど、そっちの方が絶対面白かったと思う。
ラスボスのアルタイルがチート過ぎたのもマイナス点。結局他の被造物たちでは太刀打ちできずって今までの話なんだったのか。ならばどうしたかっていうと、21話のあのトンデモ展開よ…。開いた口が塞がらない。
主人公のメガネ君は最初から最後までウジウジ気持ち悪くて要らないキャラだった。もっともトンデモ21話で無理矢理とも思える活躍シーンがあったが、自分が創り出した空想上の人物と泣ぎながら会話してて気色悪さマックスである。絵もリアルな下手さ加減で、上手になろうという努力さえしてないだろというレベル。何故あんな無能が主人公ポジにいるのか理解できない。
その他、不満点はたくさんある。個人的には春アニメ夏アニメ通して視聴した作品の中ではワーストだった。同じく迷作だった”正解するカド”はネタとして見れば楽しめた部分があるが、本作は小難しい単語や言葉選びを用いた説明が分かりにくくてネタ枠にもならず。回りくどい台詞で視聴者を煙に巻くことでシナリオ展開の薄さを誤魔化してるのが非常にストレスが溜まった。自分の感性が間違っているのだろうか?本作を評価してる方々には申し訳ないが。