みのるし さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
高校3年生の3学期。
ボクにとってその頃は、もう30年以上も昔のハナシなので記憶はあいまいではあるのですが、なんとゆうか、もう今の状況から抜け出たくて、将来にも不安があり、青春ともとうとう決別する時期が来てしまったがっかり感とか、かといっていままでで青春を謳歌したのかどーなのかそれさえもはっきりしない後悔にも似た感情などが心の中で錯綜していて、とにかくもやもやしていた記憶はありましてですよ。
今の高校生らはどんな感情でこの時期を過ごしているのかはうかがい知るところではありませんが、ボク的には、あのもやもやした過去の記憶を確実にフラッシュバックさせてくれる、なんともいえんハナシです。
なので、いわゆる学園ラブコメ的なアニメーションかと思ってみると全然違うくて、なんや全然おもろないやんけ!となります。
キャラクターもそれぞれそんなに魅力的な人はおらず、かといってありえれへんぐらいどうしょうもない人もいてません。
とにかく物語全部にわたって『ごくあたりまえの普通』なのですな。
おもしろくないです。
だって心にぐさぐさ差してくるんですよ。このハナシ。
『お前なんかどーせダメなやつのくせに、なにをえらそうに・・・』
みたいなことをゆわれてるような錯覚に陥ってですよ。
でもこの作品、ボクは批判できない。
実際のところ、この話には完全に同意してしまうからです。そのとおり!と。
ああ!そうだよ!悪いかよ!っといった感じに近いかもです。
ちょっと前に妻夫木くんと深津絵里ちゃんが出てた映画で『悪人』ゆうのがありましたけど、見終わった後、なんてゆうか物悲しさってゆうか、目の前にあるものすべてを否定したくなるとゆーか、そおゆう心情に駆られたのですが、このハナシは限りなくそれに近い感情でもって見てしまう。
あらためていいますけども、おもしろくないです。
でも、絶対最終回まで見ます。