みのるし さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
製作者の切なる平和への願い
しかしまあ、最近のアニメはわけがわかりませんなー。
出てくるのがこおゆうキャラだからたぶんまあそんなかんじだろうなと油断して見てるとえっらい痛い目に合う。そおゆう作品が時々ありますねー。
この作品もそうでしたねぇ。
動くケッテンクラートなんてプライベートライアンくらいでしか見たことないかもなー。程度のアレで見始めたのですが、全然そおゆうことではなかったですな。
ずっと見てると何となく予感するようになるのですが、やはり最後に言いたいことはそれだな。と落とし所に納得するんですけども、その製作者側が至った結論には感動を禁じ得ない。
だってですな、 {netabare}白い神様(多分人間が作ったんじゃないかと思う)が核兵器を喰って、きのこになって空飛んで、また違う場所に旅立ってゆく{/netabare}とかゆーオチ。
・・・シュールすぎる。
そうか。核廃棄物の処理方法なんてのは未だに開発できていないのに、核施設は世の中あっちこっちにあったり、できたりしているのはどゆうことだと。それぐらいナンセンスなことなんだと。もうそんなことになってるならもうこんな方法で、えいやーっ!っとなるしかないだろう的な着地点か。
とにかく、この物語を書いた製作者側の凶暴なまでの平和への願いを感じざるを得ませんでしたよぅ。
また、おそらくは救いようの無い未来と、ただただ広がる廃墟の町のなかで、脳天気にふるまう(実は脳天気なんではなく、脳天気なふりをしていないとおかしくなってしまうとか…?)2人の女の子をみてると、人間とはなんだろうねとか生きるってどおゆうことなんかねとか、ぼやっと考えさせられてしまう。
OP/EDもよかったのですが、挿入歌がやたらしぶい。
ずーっとエンヤの曲かと思ってましたが違いました(汗)。
いやー。とにかくうなりました。
うーん!と唸りたい作品をお探しの貴兄にお薦めの作品ですぞ。