過たる さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
現実的な内容で、実写化に向いている作品
P.A.WORKSのお仕事シリーズ最後の作品。
『花咲くいろは』が旅館、
『SHIROBAKO』がアニメ制作会社、
今作が架空の町である間野山市が舞台なのでスケールが大きくなった。
実写化で3つを比べると、
花咲くいろは、問題無し
シロバコ、微妙(寒いコメディ風になりそう)
サクラクエスト、問題無し(演出を盛ったりしてないし、実写化しても素直に作れそう)
この作品の良さは、凄く丁寧に町がジワジワと盛り上がる様子を描写している点だと思う。
紆余曲折あったけど、結果的にご都合主義と呼ぶような描写は無く、それに近いシーン({netabare}姉妹都市計画で相手先の市長がたまたま近くにいたり{/netabare})は有ったけど、彼女たちなら手順を踏んで達成しそうだけど今回は尺の都合上、割愛したんだろうなと思うに至るくらい丁寧だった。
-余談-
そういえば
今作では度々しおりが「だんないよ(大丈夫だよ)」と言ってたように、
花咲くいろはでは、『ぼんぼる』『ホビロン』。
シロバコでは、『万策尽きたー』。
それぞれで独特の言い回しが有ったなーと振り返った。
間野山市の所在地を勝手に想像して群馬県あたりかな?と思ってたのだけど、調べたら富山県なんだなーと。『だんないよ』も方言みたい。PAworksの地元愛が凄い。
就活でお祈りされまくった由乃の必死さがヒシヒシと伝わる。地元が富山じゃない限り、たとえ1日の仕事でもなかなか勇気の必要な行動だと思う。
原作はAlexandre S.D. Celibidache名義で、作中の登場人物でもある。
町おこしの様子を物語として綴ったのがサクラクエストという今作になる。という体裁。
{netabare}彼はサンダルさんと呼ばれている。本名はアレクサンダル、いやアレクサンドルさんで、先祖が間野山出身。作中では、あくまで傍観者として町おこしを見守っている(?)存在。{/netabare}
間野山=魔の山、カブ(野菜)が特産であることから伝説上の生物チュパカブラで宣伝しているが流行っていない。