まっつー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
子供達の本気の冒険に心揺さぶられる
かなり面白いと思います!オススメです。
絶海の孤島にある未知の大穴アビスに古来より寄り添う探検家の街。
そこに暮らす子供達が主役の物語なので、その未熟さにヤキモキしつつも、折れても前を向いて進む直向きさ、未知のアビスへの憧れなど、かつて子供だった大人である自分が忘れていた冒険にワクワクした気持ちを思い出し、辛い時は一緒に涙してしまう、そんなハートフルな作品です。
絵柄が丸いので好みが分かれると思いますが、背景含めた美しい作画には圧倒されます。ジブリのように普遍的なノスタルジー、冒険心、少年のリビドーが根底にあると思います。
例えるなら、ナウシカの世界観で、腐海に消えた母親を探しに片道切符の旅に出る、パズーとシータ、いやメイとサツキでしょうか…?w
一見無謀でハラハラしっぱなしの冒険は過酷で、グロがきつめな描写もあるので苦手な人はご注意下さい。
心が特に動かされるターニングポイントとしては、
最高のプロット、映画みたいな第1話
旅立ちの第3話
母の想いが明らかになる第8話
危機を迎える第10話
1時間SPで涙不可避の第13話
となります。冒険ものとしては10話で初めて試練を迎えるスロースターターな作品なので、そこまでは是非視聴して判断頂きたいです。
原作がまだ終わってないので完璧な終わり方は望めないのですが、最終話のEDは最高の演出でした。第2期が来るのを大変期待してます。
ちなみに私は原作未読でアニメを観て引き込まれ、我慢できずに途中から原作を読んだ追っかけ勢です。
東京マグニチュード8.0など魂を揺さぶる名作を生み出してきたシネマキトラスの10周年を飾る、つくしあきひと原作の冒険ファンタジーアニメの傑作。
監督にMONSTERなどの名作で知られる小島正幸
脚本にR.O.Dや俺妹で知られる倉田英之
キャラデザにエヴァやパトレイバーなど数々の原画を手がけた巨匠の黄瀬和哉
美術監督にジブリで千と千尋〜ポニョまでを担当してきた増山修
など、そうそうたるメンバーが原作への愛を込めて本気で作っただけあって、完成度は映画作品並みです。
劇伴にはロンドン在住の若きオーストラリア人作曲家、kevin penkinが加わり、圧倒的な作画/美術に、負けずに溶け込んで、アビスという独特の世界観を濃密なものにしています。