あんにゅい さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:今観てる
2話観了。
原作未読です。
1話素晴らしかったですね。
まず、OPの演出から一気に作品世界に引き込まれると思います。荘厳なBGMとともに、廃墟の中をあのキャタピラバイクがゆっくりと進んでいくところから始まるわけですが、このBGMが非常に世界観とマッチしておりまして、かなりなめらかに没入させられました。世界観というのはこの場合ですと、廃墟と二人の少女とバイクというかけ合わせで、とても魅力的です。OPの画面内および音楽の要素すべてが無駄なくすばらしかったです。
続いて序盤のよだれシーンです。これは特筆すべきベストシーンです。チトの手が寝ぼけている食いしん坊のユーリにぱっくりとくわえられ、そこから必死にもがいた末にチトは手を引っ張り出すことに成功するのですが、手はよだれまみれで糸を引いている…というシーンです。この時のよだれですね。透明できらめいていて糸を引いているさまも汚いどころか美しいです。チトもこれには若干見とれてはいなかったでしょうか。
たぶんですが、これはアニメ史上最も美しいよだれの描写なのではと信じたくなります。なんにしても、非常によいフェチで、これを1話の序盤で見せてくれたのでこの先もなんらかのニッチなフェチを期待したいところです。
以降は廃墟と荒廃したせかいをふたりが旅している様子が続きます。
そこで淡々と続く二人の会話を好きになれるかどうか、がこの作品を継続視聴する決め手になるかなと思います。
アニメ「未確認で進行形」のヒロイン小紅の「荒っぽい砕けた口調」はとてもよかった。その口調は今でも耳に残っていて、忘れがたい。ただ、なぜその口調がとてもよいのかはまだわからないのですが。
そして、少女終末旅行のチトもこの口調です。もしこの作品が荒廃した世界での日常を描いていくものであるならば、まったりとした会話は必須。ゆえにチトの口調に特別な良さがあれば、作品の大部分を占めるであろう日常における会話は心地よいものになります。はい。
以上1話の感想でした。
2話です。
いいですね。二人の旅を見守る、それだけで楽しい作品になってきました。
広大で壮大で美麗な廃墟、その中にポツンと置かれた世界に二人だけの少女…。恐らくは、この構図ができた時点でこの作品は勝利しているのではないでしょうか。
というのは、イラストを眺めているときの楽しさが含まれているのだと思います。具体例をあげますと、john hathwayという方のイラストを見ている時の感覚と近いんじゃないかと思います。複雑に書き込まれた背景と少女のセットを眺めているだけで伝わってくる何かしらの快感があります。それは作中も意識的かどうかわかりませんが、ロングショットで全景をとらえるショットが印象的です。2話だと、洗濯物を干して魚を食うシーンとかですね。
はい、ベストシーンの話です。1話ではよだれでした。今回は温泉に入る瞬間の足の描写です。異様にリアルできれいな足でしたね、爪のピンクの色調が素晴らしいと思いました。
人によってはその直後のふたりの顔面がマシュマロみたいにとろける瞬間もあげられていました。たしかに、顔面がお餅のようにとてもやわらかいというのは注目のポイントですね。今後もこの表現は多用されそうです。
OP・EDがきましたね。テクノポップな音楽とそれに合わせるチトとユーリのだんすがカワイイです。OPとEDに中毒性があるのは、視聴継続にとってすごく大事な気がします。3話も楽しみです。
とりあえず、おわりです。