アニメ記「脱力視聴」 さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ぶつ切り◆展開が読みやすくわくわくしない◆かわいいけど楽しさはそれなり。
今までのなのはのお話とは違い次世代のお話で、魔法で事件を解決する中で
出会いあり涙あり、という展開ではなく子世代の力比べがテーマだと感じた。
話は魔法による競技格闘大会。だけど感想は酷評系かな、これは。
お話がぶつ切りで終わっている点は大いにマイナス。
12話でやるには無理がある。魔法対戦大会というのは見せ方しだいですごく
面白くなる題材なのですがねぇ。
能力(技)の相性、圧倒的強者との立ち回り、修行、必殺技、同門対決、師弟関係や友情などなど。
だけどそれは見せ場作りも考えたら最低2クールいるのでは?
また、このアニメにおいてどこまでを見せる気だったのかがわからない。
最強の優勝なのか、とりあえずの地区予選突破までなのか、はっきりしないから
中途半端に終わる結果になったのではないだろうか。
打ち切りアニメみたいで視聴後に感じる私感がよくないです。
バトルものではあるけれど攻撃があたった直後の煙幕/土煙の演出が多すぎるため
バトルシーンに迫力がない。
また、流血しない(その描写を意図的に行わない理由としての)クラッシュエミュレートという
擬似負傷の機能のせいで見た目がなんともないのにルール上jで骨折状態にしてたりするのだけど、
設定上の骨折でも強く痛がる様子も見せずにそのまま戦っていたりで不自然です。
負傷や傷みの演出を軽んじているように思え、バトルの大事な部分を排除しているために
登場キャラが少女だから痛みの描写は痛々しいから嫌だ、という理屈を容れるとしても真剣味がない。
これが「ワールドトリガー」ならこんなことは書かないんだけどね。
(あれは設定上そういうものだと言う前提で、作品の世界で当然となっているので
クラッシュエミュレートは負傷の度合いに応じた痛みが発生するという設定なので強く痛がらないことに違和感がある)
大会より前までが面白く後半7話以降は失速した印象。大会出場までの期間をじっくり描いたならと思ったけど
12話では無理だったか。2クールは必要でしょうね、こういう話は。
出会い、特訓、力を付けて戦闘、ぎりぎりの勝利/惜敗、合宿、特訓、出場、
それぞれの仲間の白熱の戦い、優勝候補の圧倒的な戦い、優勝候補と仲間の戦い
同門対決、チャンピオンとの戦い、決戦で対決、と山場があればよかったが
山場ほぼないですね。
12話じゃ見せようもないようで、やはり尺と見せ方に問題がありますね。
登場人物の力関係が明らかなので勝ち負けが容易に読め、さらには
登場人物が主要キャラかそうではないか、キャラの位置関係によってで
勝ち負けが読み易すぎる。主人公クラス(アイン/ヴィヴィオ)は
準レギュラーには負けないだろうな、など。だからわくわくしない。
明らかな、負けるためだけに用意されたモブ扱いキャラクターが多すぎるし
こういう登場キャラクターが少し哀れだな。
負けるだけの役なのになまじ名前があると余計に不憫で。1084ちゃんなど。
モブにも五分の魂はあっていいし役割としては負けるけども善戦したっていいのに。
ところどころの格闘シーンで顔の作画崩れが見られるなど安定していない。
あとは少女が多く少年がいない。ちょっと主要キャラの性別に
偏りがありすぎな気がしますね。
1作目でもクロノくんとかいたんだけど。今作ではみんな少女。
何でだろう、同世代なら男の子の強い子だっていていいはずなのに。
性別が偏りすぎなのも意味がわからない。
印象に残る音楽もOP以外ない。覚えてるのがOPの水樹さんの曲だけ。
明らかに力関係上、主人公グループ側の誰一人も通じないような力量差が
ある相手(チャンピオン)が出てきているせいでお話をこの後どう続けても
ヴィヴィオやアインハルトが負けて終わる(それも圧倒的に叩きのめされて)図しか想像できない。
かといってヴィヴィオやアインハルトが勝つとご都合主義過ぎるしでどのように話を展開しても
この魔法対戦競技大会のテーマで見せる限りでは詰んでいる気がする。
そこそこ楽しめてかわいいけど泣けもしないし応援したくなる感じがしないし
見ることで得る感情の揺らぎも少なかった。
これ書いている段階では2期がないようなので低評価にするしかないですね。