空知 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
少女スパイという設定なら、この程度がちょうど良かったのかも
最初に鑑賞したときの一番の印象は、オープニング・アニメーションの素晴らしさ。
これは力入っているなあとビックリしました。特に、車で落下する辺りからの絵はいいですね~。これ、あのアクタス?って言ったら失礼になりますかね?
いえ、賞め言葉ですよ。
スパイものは、描こうと思えば、例えば陸軍中野学校のように非常にシビアな世界になります。それこそ家族を欺き、友人さえ裏切り、人間としての感情を抑え、国家を売ってしまう存在。
女性スパイの場合は女の武器を使って、男を翻弄して機密情報を得ようとするでしょうから、これまたゾッとする世界です。
国家が二つに割れて、その対立の中でのスパイが女子高生という設定なら、この程度の描写がちょうど良かったのかなぁと思いました。
プリンシパル側が具体的にどういう指令系統で敵と闘っているかなど、スパイものとしては、何となくボワッとしていて分かりませんでした。
しかし、女の子がスパイですから、あまり具体的にしていくとドロドロの世界になってしまい、キャラの魅力もなくなってしまいます。
仕方のない落としどころだったのかなと思います。
19世紀末のロンドンが舞台ということで、石炭を燃やしているちょっとすすけた雰囲気もあって良かったです。
それと、時系列をシャッフルした意図が僕には分かりませんでした。
僕にとっては、「あ、そっか、Caseの順番に見直せば分かり易いんだ」という感じで、最低二回は観ることにはなるきっかけにはなるでしょうけど。
OPはいいですね~
EDはスパイの深刻さを和らげるような可愛らしい曲。どことなく「狼と香辛料」一期のEDに似てるよう感じ。
僕は完全に「アンジェ」ファンになってしまって、アンジェがいたから評価が上がったほど魅力的なキャラでした。