ゲリオ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ずっと見続けていたい作品
ファンタジー世界の住民が、日本の洋食屋に来て、普通のメニューを食べて、「なんだこれ!うまい!」って感動するアニメ。それだけ。
ストーリー性はほとんどない作品だったが、なかなかどうして見ていて非常に心地良い感動があった。
本作に関しては、楽しめた人とそうでなかった人、おそらく両極端に分かれるのではないかと推測される。
ご飯を食べて感激するだけのアニメって近年あったが、そちらはそこまで楽しめたという印象はない。
ならば何故そこまで本作が楽しめたのであろうか考えてみると、やはり異世界交流物だったのが大いに受けたのだと思う。
やはり知っている料理を食すのと見たことがないものを食す感動とでは差があるのではないか。
いい加減マンネリ化してきた異世界要素がまさかこういった食アニメでプラスに働くとは意外であった。
キャラクターに高評価を付けたが、別に特に目立った登場人物がいたというわけはないが、客同士に意外な繋がりがあるなどの群像劇要素がなかなか面白かったかなと。
あとは店員2名が可愛らしかった。頑張り屋のアレッタちゃんは最高の癒し。彼女が一生懸命働いたあとに美味しそうに賄いを頬張る姿がたまらない。cv上坂すみれはハマり役だった。
クロは普段無表情なのにカレーを食べてるとき笑顔になるのが最高にツボ。登場が遅めだったのが非常に悔やまれるところ。
他にもサブキャラも地味に魅力があって、"エビフライ"の人の話や"カツ丼"の獣人の話は何度も見てしまった。(主に声優さんの演技が面白かったという点が大きいが)
その他評価したい点は、エンディングテーマが優しい曲で毎週最後まで聞いてしまったことである。細かいポイントだがエンディングひとつにしても演出面が秀逸な作品であったことがうかがえる。
総括すると、ワンパターンでありながら飽きが来ない、むしろ同じ話を何度でも見たくなる作品であった。
1クールアニメだったが、私としては1年中視聴したい気さえする良アニメである。