えたんだーる さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人って結構簡単に死にますよね…。(内容のレビューは1期、2期含む: 2期目レビューは 原作 - アニメ対照表です)
アニメを観はじめたときには原作未読でした。たぶんUボート辺りの話を観ていたときに既刊分のマンガ原作を揃えて一気読みしたんだと思います。
本作は分割2クール作品の1クール目で、2クール目が『~ The Second Barrage』です。タイトルは区別されていますがOP/ED使用曲は1クール目、2クール目とも一緒ですし話数も1クール目と2クール目で通番になっています。
で、タイトルにした人の死なんですが(日本ではあんまり人は死にませんが)、ちょっとニュースを見るだけでも結構世界中でたくさんの人が死んでいます。
それでも普通に商社マンなんてやっている限りは東南アジアだからってそう滅多に死にそうな目には遭わないわけですが、主人公のロック(本名: 岡島緑郎)は第1話で死にそうな目(と本人的には思ったはず)に遭った挙句、自身の勤務している商社には見放され、運び屋(を自称する事実上の海賊(笑))であるラグーン商会に身を寄せるわけです。
ラグーン商会が根城にする街ロアナプラは世界標準よりもさらに高い水準で、かなりの人が毎日のように死んでいる感じの犯罪都市です。本作品では人の死の扱いがメチャメチャ軽くて、作品全体に刹那的な空気が漂っています。
でもそういう死の扱いの軽さの中に、人生の重みみたいなものもあって良作です。「平和ボケ」みたいなものについても、いろいろと考えさせられるところはありますし。
作中ではしょっちゅう銃声がして、結構な数の人が死にます。それがダメだと本作はどうしようもありませんが、ハードボイルド的なものが好きだったらけっこう面白いと思います。
作中年代は1990年代後半と思われます。そう考えると、作中世界は今から20年ほど前だったりしますね。(…って、自分で書いていて思ったけど、えっ、そうなのか(笑)!)。
なお、エピソード順は原作と異なっていますが、各エピソード毎のストーリーはかなり原作に忠実です。なので原作マンガとアニメのどちらかを先に見ると、もう一方はネタバレになります。
私はかなり好きな作品です。