◇fumi◆ さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
妄想バトルがエスカレートしすぎてもはや異世界状態
2014年放送のテレビアニメ 全13話
原作 虎虎 監督 石原立也 構成 花田十輝 制作 京都アニメーション
一気に続いて滋賀県大津市などが舞台で京都水族館や九州各地も綿密な背景画のモデル。
京都アニメーションが刊行するKAエスマ文庫の第一弾で奨励賞受賞作。
制作会社としては最も都合が良いわけで、境界の彼方、Free!、もアニメ化。
2018年には初の大賞受賞作「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」がアニメ放送されるそうです。
で、この作品「中二病でも恋がしたい!」の第二期ですが、
主人公とヒロインが出会って恋に落ちるという最大のイベントを一期で済ませているので、
後日談ということになります。
この作品のカラーからして恋のもつれや強力なライバルなどは無いと思うので、
続編があるとしても大きな変化はないはずです。
妄想たっぷりの日常アニメでしか無いんですが、
最高峰レベルの作画でファンタジーバトルがこれでもかと観れるという趣向は前作以上です。
中二病少女が二人追加され、中二病を拒否していた「ダークフレイムマスター」と「モリサマー」も、
諦めが入って戦闘参加で百花繚乱状態のファンタジーになっちゃってます。
全部妄想なんですが。
恋に落ちた自称邪王神眼小鳥遊六花(ヒロイン)が一番おとなしい。
いかに成長するかの物語?
成長しちゃったら中二病ではなくなってしまいますよね。
主役級キャラの凸守早苗と二期の準ヒロインの七宮智音はアニオリキャラですし、
物語としてのありようが少し揺らいできているように見えます。
妄想バトルや中二病会話で盛り上がり続けるというのが基本でしょうが、
登場人物の成長を描くことが出来ないという縛りが少しマイナスになってきているような。
後半はモリサマーこと丹生谷森夏のコスプレに頼っているような気もします。
それでも十分です。全員コスプレして萌えアニを極めていいと思います。
この作品はこれでいいとして、
京アニの作画で生死を賭けたバトルが観たいと思うようになった人も多いのではと思いました。
聲の形では血が出たり自殺未遂したり今までの京アニでは見られなかった展開もあります。
そろそろ若い監督にまかせてもいい時期が来てるんではと思ってしまいました。