Dkn さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
上から目線で見てたら完全にはまってたでゴザル【最終回後_感想追加】
西尾維新 原作。制作グラフィニカ。
グラフィニカは3DCGを主とする下請け業をやってきた会社なんですね。知りませんでした。
ちなみに、面白いですよね?
↓【 ※4話ネタバレ 】
{netabare}
4話まで、結構好きになったキャラをあっさり使い捨てるスタイルで、ドツクもトリちゃんも勿体ねえなぁ・・と思いながらも、ワクワクしながら観てたら・・猿!?嘘だろやめてくれよー。けっこう良いキャラじゃん・・キッツいわー・・。 えっ!?誰?誰が殺すの?もう5分しかないんだけど?ネズミ?ネズミが急にうじゃうじゃ殺すの?マジかー(ドキドキ・・)
・・・って次回に続くんかーい! あれ?・・もしかしてハマってる?
{/netabare}
完全に術中に嵌ってます。面白い。
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――はい。最終回を見ました。更新しなよと言われたので書こうと思ったんですが、最終回付近などの考察や感想は皆さんしてると思うので、このアニメを最後まで楽しんでた私が、胸糞だったワンシーンだけの意見を書き連ねる文にしようかなと思います。余談ですねw
↓【ネタバレ】
{netabare}
胸糞な場面。それは「猿(申)」の「綺麗事舐めんなよ、ボク」です。
吐き気がしましたね。
それまで猿が展開した持論や経験などをすべて聞いた後のこの台詞が、この作品の最安値でした。
なんでだよ!という意見が多いと思うので、私個人の考えを言いますね。
彼女は超人的な能力を手に入れ、それを世界平和に使うことを決心しました。戦争に介入することや、すべての人々を救いたいという荒唐無稽で夢物語な考え方を“綺麗事”だと言いました。自身でも理解しているのでしょうね。数々の戦場を経験した彼女だから言えるのかもしれない。
彼女の行いは素晴らしいと思います。私は絶対に真似できません。したくありません。
ここで嫌だなと感じたことがひとつ。
戦争の描写や関わってる人間が、反戦の為の出来が悪い映画みたいな面持ちや考え方だったことに虫唾が走りました。本来国の内紛などは人権や誇りをかけて対立していくもので、戦っている人間には、築いてきた死体の山に誓った覚悟と強い意志があります。それはその場に生き、想いを持ってなければ解らないものなのでしょうね。戦場では嘆き悲しみながらも、楽しいことがあったら笑うしフザケもする。それが日常だからだそうです。今はまだ平和な日本だと、あまりピンと来ませんね。
・・話がそれました。
メタ的な考え方をするなら、この題材を選んだことへの侮蔑。そして世界に入り込んで、彼女自身が“綺麗事”だとわかっても諦めない人間なのだ、という事を思うなら・・。
「キレイゴト」という言葉は選んでほしくなかった。
綺麗事には↓
①表面を取り繕う。口先だけの体裁。
②手際よく綺麗に仕上げた仕事。
③汚れないで済む仕事。
・・という意味があるらしいです。
これがもし逆の意味なら納得できたでしょう。
チープですが冷めはしなかった。
“一度救ったが救えなかった人達”をテレビで見た時。
それでもまだ彼女が自身のやっていることを“綺麗事”だと捉えているなら。
彼女が“自身の手を汚さずに”行っている仕事に対し、あんなふうに涙を流していられるなら・・。
私はコイツとは一生分かり合えないと強く思いました。
「亥」との方がまだ分かり合えると思います。最終回に「子」のボーヤがコンタクトをとった十二戦士の面々と、話せば分かり合えたと言ってたところを思い出します。
「猿」と「亥」 あの二人はそんな対比があったのかもしれません。
最後に・・(゜゜) 何か陰鬱なしゃべり口調で語ってしまいましたがw
言いたいところは西尾維新が「猿」を上述したようなキャラクターにしたくてあんな描写や言葉にしたのかな、と考えました。真っ直ぐで優しくて温かみのある女性なのに、どこか人ならざる考え方を持った超人。正義の人。
まあ、思いっきりミスリードの気もしますが(笑
勘違いされそうなので言っておくと、私「猿」好きですよ。よく出来たキャラクターだと思います。
ちなみにベタだけど、私は怒突(どつく)が好きだよ!(*´∀`*)虎も良いなあー♪
{/netabare}