Rafi さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：今観てる

好きなキャラ、フランケンが完全に無駄死にで不満

日本アニメの中でも高い人気を誇るタイトル「Fate」。私みたいなアマチュアはアニメだけ見ててゲームはしてないなんていう、ファンから見ればどっからどう見てもにわか野郎なんですが、それでもFateのZeroやUBWは大好きです。それらビッグタイトルと同じくFateというタイトルを掲げるFateスピンオフ作品「Fate/Apocrypha」。どんなものかとふたを開いてみましたが、これは私の見る目が無いのでしょうか、深入りしないと分からないことが多いのでしょうか、私にはあまり魅力的に映る作品ではありませんでした。キャラや設定は好きですが、なんだか設定を中途半端に広げ過ぎていて、それらを動かすことに追いついていないような印象です。

色々ごちゃごちゃしててなんかよく分からないんですが、とりあえず設定はFate/Zero、Stay nightでの世界でやってたのがマスター７人サーバント７人で殺しあう「聖杯戦争」なら、今回は数が２倍のしかも団体戦になって、マスター１４人とサーバント１４人で赤と黒の陣営に分かれて戦う「聖杯大戦」って感じで良いですかね。まあ、赤の陣営でマスターとしているのはシロウ・コトミネ一人だけのようですが。

このアニメが私にとって魅力的に映らない理由としては、やはりキャラの数が多いためか、キャラ一人一人にかける時間が非常に短いことですね。この作品では、キャラクターのストーリーを重視せず、あくまでもキャラクター間の戦いの模様を映し出すということに重点が置かれているように感じます。
今までのFateに出てくるキャラクターはマスターもサーバントも皆非常に濃いキャラクターであったように思えます。主人公陣営も敵陣営も、目的のために一心不乱に戦うその姿は非常にかっこよかったと記憶しています。しかし、今作にはキャラクターとしての魅力を充分に説明をする場面は少ないように思えますし、非常に淡泊な印象を受けました。
例えば、ジークフリートなんかはドラゴンを倒してその血を浴びて無敵になったから人助けばっかして最後は命じられるままに死んだという過去を持ってるらしいですが、聖杯大戦に英霊として参加後、魔力補給の燃料か歩兵になる予定だった使い捨てホムンクルスの一体にに自分の心臓をぶっこ抜いて与えて一番目に脱落。うーんいかんせんこのホムンクルス自体になんの魅力も感じていない現状でそんなことをされてもなぁという感じでした。とにかく、感情移入しようにも全体的に薄すぎてあんまり感情移入が出来ませんでした。感動が少ないです。
ジークとか、大戦途中ジークフリートに憑依？して「偽物だけどやったるで！」って豪語する前とか、アストルフォの邪魔しに行っただけでしたし、なんなんだこいつ・・・と思ってました。
あと、ルーラーという新要素もいるんですよね。審判？みたいな役なんでしょうか。このキャラもなんかふらふらしてますよね。この人なんでいるんでしょう。

ただ、このキャラ好きだなぁと思っていたキャラがいました。それは黒のバーサーカー、フランケンシュタインです。ウェディングドレスで白い花に包まれる姿はなんとも可憐でした。このキャラは、その過去のことあってかいたたまれなさが感じられ、いつのまにか幸せになって欲しいと思っていました。彼女の目的は自身の伴侶を見つけることだそうですので、あわよくばマスターと仲良くなったりして、それで散ってくれたら涙の一つも流れたのかもしれませんが、結局フランケンはマスターに特にこれといった特別な感情も示さず、特になんの感動ストーリーも残さず最後は自爆して脱落しました。なんでしょう、好きなキャラが死んでしまったのはとても悲しかったんですが、スッカラカンな悲しみと言いますか、中途半端な悲しみと言いますか。あのフランケンの最後は首をかしげることしかできませんでした。フランケンのマスターはフランケンを無駄死にさせてしまったと言ってましたが、私にも言わせてもらえれば、確かにストーリー的にも無駄死にしてしまったなと言う感じでしたね。

とにかくこの作品ではある一定のキャラクターに感情移入することが非常に難しく思えました。感動を求めていましたが微妙でした。

もう悲しいです。フランケンかなり好きだったのであんなふうに中途半端に退場させられたのは悲しみしか感じない。うーん、最初は結構見てましたけど、別に何か面白いことが起こるわけでは無いし、フランケン死んじゃいましたし、良いことなんにも無かったです。とりあえず一応は最後まで見ますが、あんまり気が進まないですね。