戸愚呂(青春) さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心に塗られる心の色
改めて、この作品素晴らしいと思える映画でした。
私、ユーフォ好きです。(作品的な意味で)
TVシリーズ観てた時より泣いたんじゃなかろうか。
届けたいメロディというサブタイトルも納得な逸品。
内容ですが、ざっくり言ってしまうとユーフォ2期の総集編、なのですが、これは総集編であって総集編でない。
そんな作品でした。
■久美子あすかに軸を
{netabare}
今回の作品はユーフォ2期の、あすか騒動に軸を置いています。
希美の出戻りを中心とした鎧塚ぱいせんとかのゴタゴタや、麗奈の滝先生関連のモヤモヤとか、バッサリカットされてます。徹底的に除去されてます。
鎧塚ぱいせんは一言も喋ってないんじゃ、、?(フラッシュバックするところとかで少し喋ってたのかも、、、)
その分、あすかの過去(幼少期)だったり、あすか周りの描写の追加が多かったです。
希美事件を排除しつつ、あすかの演奏する「響け!ユーフォ二アム〜朝もや版〜」を久美子に聴かせるために、合宿の時系列を関西大会前から全国大会前に入れ替えていたりと、とにかく今回の作品はただの総集編でなく、とても丁寧に、新しい作品として作られているという印象を受けました。
声も再度あてていますし。
{/netabare}
■演奏シーン追加
{netabare}
前回の劇場版にもあったように、今回もTVシリーズではフルで聴けなかった演奏、カットされた演奏が追加されています。
・関西大会「プロヴァンスの風」フル
(TVシリーズでは「三日月の舞」フル)
・駅ビルコンサート「宝島」がフルに
・全国大会「三日月の舞」フル
(TVシリーズでは全国大会の演奏丸々カット)
宝島と、全国大会の演奏は追加されると読めましたが、初っ端に関西大会のプロヴァンスの風がフルで来るとは思わなかったですね、開始数分で、「あ、劇場来てよかった」と思わせます。
{/netabare}
■総集編でも、手抜きなし
{netabare}
上で書いたように、ほんとに丁寧に作られています。
TVシリーズと今回の劇場版、互いに補完しあってます。
追加カットの細かい演出、奇跡の演奏で始まり、あの演奏で終わる構成、お見事です。
どちらも観てしまった今、どちらか無くせと言われても不可能、そのくらい存在感の強い作品でした。
ただし、TVシリーズを通して観ていない方がもしいらっしゃったら、絶対にそちらを観てからの視聴を勧めます。それは何故か、、、、
{/netabare}
■最後のコンクール
{netabare}
それはやはり本劇場版最大のポイント、全国大会の「三日月の舞」があるからです。
久美子があすかに想いを爆発させるシーン、麻美子を想って号泣するシーン、ここら辺は何とか堪えてたんですが、「三日月の舞」で涙が止まりませんでした。
麗奈のトランペットソロ辺りからもう、、、。
鎧塚ぱいせんのオーボエソロもくるんですよねぇ、胸に。
でも1番涙が溢れたのは曲の終盤の盛り上がりです。
「泣いても笑っても、このメンバーで演奏するのは本当に最後」
「悔いが残らないように」と想いの丈を全力で音に乗せる、、、
目から耳から、体全体から彼女達の想いがこちらに届きます。
ここでの感動はやはりTVシリーズ視聴してるか否かでとても変わってくると思います。
{/netabare}
■まとめ
そんなわけで、ユーフォ好きな人はとにかく劇場で観ることを強くお勧めします。
どうせ総集編?いえいえ、今回の作品も1つの「特別」な作品です。
■おまけ
{netabare}
TVシリーズの2期が終わってから、ユーフォのサントラをとても良く聴いてました。
特に、プロヴァンスの風と三日月の舞は府大会、関西大会、全国大会と完全に聴き分けられるくらいに。
というか、本当に全然違うんですねこれが!当方全くの素人ですが、少し聴き込めばわかるくらいに違うんです!
関西大会版は本当にプロの方を交えてたりするというのが納得です。
今回の劇場版を観て、全国大会版も特別になりました。
この辺りのこだわりには本当に脱帽ですよ。
愛のある作品って、いいですね。
まぁなにが言いたいかっていうと、
「からーっげ美味しくつくるならーモミモミー♪モミモミー♪」って歌詞考えた人すげぇ
{/netabare}