ぱんだまん さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ポケットの中身
出会いはかれこれ10年近く前の中学2年生の頃、バーニィよりはアルと近い年齢だった。
当時は戦闘シーンの少なさとアルの幼さにフラストレーションがたまったし、結局無駄死になったバーニィのビデオレターに同情して感動しただけ。あれから全話を見直したことはないけれど、年を重ねた今はこの作品が伝えたかった「戦争の虚しさと罪深さ」が分かる。
さて、この作品の良さについて散々語り尽くされてきたのだから、少し変わったレビューをしてみようと思う。
「他人(ひと)のポケットの中身は誰にも分からない」
当然ですよね。相手のポケットに手を入れることはおろか、見えることもない。
でも、本人だけが知っている。右ポケットにはこれ、左ポケットにはこれって。
たまに驚くような物を入れている人もいるけど、アルもそうなんだと思う。
一人の子供のポケットに入れるには、とてもじゃないけど入り切らないくらい重くて大きいもの。でも、絶対出すことはできない。それも一生。
彼はあの後どう生きていくのだろう。アルが背負う物を想うとやるせない気持ちになる。
彼のクリスマスにも幸せが訪れてることを祈りたい。