takumi@ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
時間が経つとまた観たくなるのは納得
あにこれでは特に人気の高い作品なので、
あらすじなどはwiki抜粋をご参照いただくとして、
今回はダイレクトに感想だけ書かせていただこうと思う。
この作品を初めて観た時、なんて斬新なんだろうと思った。
古い漢字がやたら出てきて、いちいち読んでいられない速さで消えてしまう。
道路標識の数字もあえて漢数字だったりするのが新鮮だし、
新聞紙もよく見たら昭和初期のもののよう。
実写も取り入れ、作画も使われる配色もすごく特徴的。
会話劇とも言えるくらい言葉数の多いセリフはやや文語調にもかかわらず
テンポが心地良く、やりとりもタイミングが絶妙。
セリフの中でも特にこだわりを感じるのは、
「~~だけど」と普通なら言いそうなのをあえて
「~~なのだけれど」と言うところ。
これ、自分も普段こだわっていたりする部分なのでなんだか嬉しかった。
好き嫌いは分かれるかもしれないけれど、インパクトは充分あったし、
肝心のストーリーも、エピソードを5つに分けてまとまりがあるし、
最初のうちは全体像を理解するのに時間がかかったものの、
怪異と個人の因果関係など、内容的にもグイグイ惹き込まれた。
OPはそれぞれのキャラソンになっているところなんかも好感持てて。
登場する女の子たち、みんな魅力的なのだが、
個人的にはツンデレどころかツンドラのひたぎさんに
不思議な親近感が湧いてしまいw 彼女を主体とした後半の展開では
ギャップに魅せられるだけでなく、
彼女のお父様の言葉から伝わるさまざまな想いや、
彼女の本音がわかって、感動してしまい、思わず涙。
原作はアニメを観てから知ったのだけれど、原作の世界観を損なうことなく
アニメはアニメの良さが充分出ていて、
あらためて新房監督の底力を見せられた感じがした。
ED曲であるsupercellの「君の知らない物語」
物語の中でも実は重要だったりする歌詞なのだが、
七夕生まれの自分としては個人的な想い入れもあって大好きな一曲。