fultaro さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
宇宙に思いをはせた1か月
あるyoutubeを見ていて、久しぶりに聞いた奈良橋陽子さんの名。
「なつかしいなー」と思いいつつ、検索はゴダイゴ、そして当然ながら大好きな銀河鉄道999へ。。
TVシリーズから劇場映画2本を何十年かぶりに見直しました。
歳をとってから見直すと、当時感じなかった色々な事を感じて見入ってしまった。
「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」、わりと皆さんの評価が低いようですが(それも999に対する愛情が故なのでしょう)、私は好きです。
今回メーテルの存在感があまり強くなく、鉄郎にスポットが強く当たったストーリーとなっていると思いました。
メーテルとの再会に、まだ少年が残る鉄郎の笑顔。
そして最後、メーテルと別れた後の、吹っ切れた、そして地球を取り戻すという強い意志が宿る瞳。
確実に成長し、たくましくなった鉄郎を見て、「あの、あの鉄郎の眼が欲しい!」「くぅー、なんで私は女に生まれたんだ」と、そんなバカな感情がおこったことも事実なのです。
私はやはりメーテルよりも鉄郎よりなのかもしれません。
ラーメタルを発った汽車999は、外銀河から私たちの銀河系へ向かって帰ってきます。それをホルストのプラネットを彷彿させる音楽で、きちんと描いてくれたことが嬉しい。
TVシリーズから映画2本鑑賞、それも繰り返し。
この約1か月、私の意識は宇宙を漂っていたかのようです。晴れた朝には、青空にかすむ月を探す。地球も月だけでなくラーメタルのように、さまざまな惑星や衛星が見えたら・・と。
銀河鉄道999は私にとって特別な存在です。なにしろ現実に戻れなくなるというような体験は、そうなかなかできませんからね。
仕事中だけが現実に生きていたようなこの1か月。多忙で身も心も疲れていた私には現実逃避が必要だったのかもしれません。
そして今回強く感じたのは、もしかしてこれは遥か遠い昔、人類が地球以外のどこかの惑星に存在していた時、既に起こったことなのではないのだろうか、と。
゛見たことがないものは想像できない゛ともいうし、現在のAIに台頭される機械化の進化を目の当たりにしつつ、私のとんでもない妄想は続いていくのでありました。
今週は久しぶりにグリニッチ天文台のプラネタリウムに行ってきます。