takumi@ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
それぞれの思惑 それぞれの序章
著者 虚淵玄(ニトロプラス)作画 武内崇(TYPE-MOON)による
伝奇小説を原作に制作されたアニメ作品。
この1期の放送当時、聖杯戦争においての各サーヴァントとマスターの思惑や敵方への策略を
丁寧にじっくりと見せ、激しいバトルは少なく、腹の探り合いすら時々だったため、
内心1期で終わるのか焦っていたが2期も放送されるとの情報を聞いてホッとしたのだった。
舞台は日本のとある街、冬木市。
前作である『Fate/Staynight』の10年前を描いたということで、
前作の親の世代が主要人物として登場。
丁寧すぎるくらいゆっくり人物を紹介していくので、
じれったさを感じてしまうことも度々あったが、
初見の人にはよくわかる内容になっていたと思う。
おかげでサーヴァントの魅力も充分に伝わってきたし、
マスター達の性格もわかりやすく描かれていたので
バトルを誰視点で観ていくか決めることができたしね。
また、日常的なエピソードにさまざまな設定がうまく練り込んであった。
ライダーなんて、英霊ならではの深い台詞が多く
あぁこの人こそ王になるべくしてなった人かもなぁなんて
11話の聖杯問答の時など、セイバーが小娘に見えてしまうほど
納得させられてしまう部分もあった。
そして何より作画が格段に美しくなっていたのも嬉しかった。
音楽も広がりを感じさせる、冬っぽい雰囲気のメロディーで良い感じ。
13話、ここで一旦終わりかいっ!ってなラストだったので、
2期にはほんと期待が大きかったし、待ち遠しかった。
なのでこの1期をご覧になった方は必ず2期もセット観ることがオススメ。