ムース さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人の醜さがメイン
サスペンスホラー
はじめの設定はひぐらしと似てる
山に囲まれて閉鎖的な田舎村で死因不明の死亡者が続出する。それに巻き込まれ解決まで奮闘する登場人物達が主なストーリー。
最初は何が原因なのか分からず、死んだはずの人間が主人公に見えたような気がしたりホラー要素がある。僕はホラー耐性があまり無いので結構怖かった。後半にかけて徐々に謎が解き明かされ、どう最後を迎えるのかが見どころ。
視点が多く、主人公が大活躍するとかそういうものでも無く、それぞれの行動、心情がメインになってる。疑心暗鬼になって殺したり、どこまでも自分のエゴで動く人間の心の醜さ、愚かさ良く描かれていると思います。小説原作のためやっぱり物語は小説っぽい。
{netabare} 沙子は何百年と生きて既に数え切れないほどの人を殺し、屍鬼として生きていると理解している上で今更自分が死ぬのが怖いというのは傲慢すぎる。沙子は自分で言っていた死は平等だと、ならば数日で1人のペースで殺しそれでも自分が生きる価値があるのか。屍鬼にとって人間は豚みたいな家畜だとしても心は人間、心は同種である人間達の命を一番近くで感じ殺してきているはずだ。殺すのは殺される覚悟のあるやつだけだとよく言う。人の命の大切さを知らず自分の命だけ可愛がる。そういう人の醜さが沙子には1番出てると思った。{/netabare}
キャラは全員ぶれずに良かった。
アニメにはあまり無いホラーサスペンスもの見たい人には是非。