「ようこそ実力至上主義の教室へ(TVアニメ動画)」

総合得点
88.8
感想・評価
1454
棚に入れた
6968
ランキング
99
★★★★☆ 3.6 (1454)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

判らないことだらけ

 原作は未読。
 個人的には最後までどう捉えたらいいか、判りかねた作品。
 当初は個人が上位クラスを目指す個人戦かと思いきや、クラス全体がランクアップするもの。
それなら主人公である綾小路 清隆の所属するDクラスの面々が持ち味を発揮する集団ものかと
思いきやそうでもなく、実際のところ全体を通しての活躍は綾小路 の一人舞台だった。
 その綾小路だが、その醒めた感じの印象からか、当初はネット上などでは
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の比企谷 八幡との類似性が指摘されていたが、
比企谷がぼっちゆえのシニカルな視点が常人とは異なる解決策を見出していったのに対して、
綾小路は実力を見せないために影を薄くするという「脳ある鷹は爪を隠す」タイプで立派なヒーロー
類型の一つ。
 見た目の印象とは裏腹に、様々な点に秀でた主人公が少女達を助けて信頼を得ていく展開はむしろ
「グリザイアの果実」との類似性を感じたり。

 一種のヒーローものということで綾小路の活躍を楽しむ分には問題ないが、作品全体の内容を
掴むにはとにかく判らないことが多すぎ。
 クラスでポイント獲得を目指す表面的ルールはともかく、その本質的なものは不明。
 キャラに関してもそう。綾小路の過去を始め、堀北 鈴音の兄に認められようとする根底的な
理由、表とは違う顔を持つ櫛田 桔梗、平田 洋介の裏の部分。更にAクラスの坂柳 有栖、Bクラスの
一之瀬 帆波、Cクラスの龍園 翔、Dクラスの高円寺 六助などはその本質的な部分や実力が
判らないまま。
 原作未完のうえ、その一部をアニメ化したものゆえに全てを明らかにと言う気はないが、ここまで
判らないことだらけだと、作品自体の本質はさすがに捉えられない。
 基本的展開、それ自体はそれなりに面白いものではあったけど。

2019/09/29
2020/04/19 改行位置変更

投稿 : 2020/04/19
閲覧 : 399
サンキュー:

10

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